歩こう、並んで。 Ryosuke.y

過労 ページ18

Aside

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ!



うるさく鳴る目覚まし時計を消して起きるいつもの朝。



時刻は4時。



最近、仕事が増えて今の勤務時間だけじゃ足りないんです。



だから、早朝に仕事に行って夜中に帰るっていうのをずっとしてる。



涼介に迷惑はかけられないから今は自分の部屋のベッドで寝てるの。









A「うわ…。クマやばい…。」



涼介「あれ、A？もう起きてんの？」



A「あ、おはよ。うん。ごめん、起こしちゃった？」



涼介「いや。俺も今日朝早いの。言うの忘れてた」



A「そうなんだ！お疲れさまだね(笑)
じゃ、私はもうお仕事行くね？」









洗面所から玄関に方向転換すると腕を掴まれた。









A「なに？遅れちゃう…」



涼介「俺の方向いて？」









向けるわけないでしょ…？



向いたら寝てないってこと分かっちゃうもん。



それに…顔色が悪いってことも。









A「やだ…。」



涼介「なんで？」



A「見たら、涼介が悲しむから。」



涼介「悲しまない。」



A「悲しむ。」

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