僕の声～いつも一緒に～２ (ページ7)

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守るページ7

KH 『はい、じゃあ、これで涙拭いて』

タオルを差し出される。

『それってさっきキュヒョン君の頭拭いたやつよね？』

わざと不機嫌な顔をしてみた。

KH 『いいでしょ別に。俺のこと好きなんでしょ？』

ゴシゴシと顔を拭かれる。

KH 『それと・・・』

『ん？』

KH 『キュヒョン［君］ってのなしね』

『あ、じゃあ、私も・・・』

KH 『それは俺が決めるの』

『・・・ずるい』

KH 『ずるくない。はい立って』

向かい合って立つと

KH 『おばさんなんかじゃないから。大丈夫だから。俺が守るから心配しないで。』

まっすぐに私を見る目。私は静かにうなずいた。

再び抱きしめられると私はつぶやいた。

『ありがとう』

ガチャッ

キュヒョンがスタジオに戻ってきた。

SM 『あれ？キュヒョナ、A先生に会わなかった？』

KH 『会ったよ』

RW 『で、A先生は？』

KH 『携帯で呼び出しが入って事務所に行った』

DH 『え？僕らに何も言わずに？』

KH 『えっ、ああ、うん、急ぎだったみたい。さっ練習！』

キュヒョンの不自然さは誰が見ても明瞭だった。

私はタクシーの中でぼーっとしていた。
今、起きた出来事を頭の中で繰り返していた。

キュヒョン君が私を・・・？

ただ、鏡を殴って苦痛を耐えるかのように顔をゆがめていたのは事実。
私を抱きしめたのも、ずっと一緒にいて欲しいと言ったことも事実だ。

まだ頭の中が混乱している。

もし、彼があのことを知ったらどうなるんだろう。
今は考えるのをよそう。
私の頭はそんなに器用じゃない。

今はただ、現実に目を向けなくては。

【絶対に周りにバレてはいけない】