僕の声～いつも一緒に～２ (ページ50)

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CD ページ50

LT 『あれ？キュヒョナ、どこ行ってたの？』

KH 『あ、おはようございます・・・ちょっと散歩に』

LT 『珍しいね。いつも寝坊ばかりしているのに』

KH 『今からもう一回寝ます』

LT 『あ、やっぱり？』

あひゃひゃとイトゥクは笑った。
イトゥクとすれ違いざまにぶつかってCDが落ちた。

LT 『あ、ごめん、キュヒョナ』

イトゥクはCDを拾い上げようとしゃがんだ。

KH 『あ、すみません』

LT 『散歩にCD？』

イトゥクは拾った数枚をキュヒョンに渡した。

KH 『いや・・・車の中においていたのを持って来たんです』

LT 『そう・・・日本のだよね？それ・・・』

KH 『あ、そうです・・・最近好きで・・・』

LT 『割れてなかったらいいんだけど。じゃあ、俺、走ってくるね』

KH 『あ、いってらっしゃい』

部屋に戻るとソンミンは起きていた。

SM 『誰にも会わなかった？』

KH 『トゥギヒョンに会った・・・』

SM 『え・・・なんか言ってた？』

KH 『ううん。なんとかごまかせたと思う』

SM 『よかった・・・』

KH 『ヒョン・・・今までごめん。俺、ちゃんとするよ』

SM 『え、どうしたの急に』

キュヒョンの顔は何かすっきりしたような顔をしていた。

それから、キュヒョンはミュージカルの稽古、日本公演の練習と忙しくなった。
私は少し寂しかったけれども、ああ言った手前、簡単に電話をして会いたいなんていうことには抵抗があった。
それでもどうしても会いたくなったら、【KONA BEANS】へ足を運んだ。
もしかしたら、店に顔を出すかもしれないという淡い期待を抱いて。

できるだけ、キュヒョンのオモニがいないときに行こうと、店内を覗いてから入るようにした。

ある日、また会いたくなってコナビを訪れると、キュヒョンのオモニがお店に立っていた。

覗いた瞬間、店内に背を向けていたオモニが振り向いて目が合ってしまった。

ｷｭﾋｮﾝ母『あら！いらっしゃい！』

『・・・あ、こんにちは』

ｷｭﾋｮﾝ母『どうぞ！入って！』

断るのもおかしいので気まずいながらも店内へ入った。