僕の声～いつも一緒に～２ (ページ49)

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説得ページ49

私は隣にしゃがみこんで話し始めた。

『ごめんね。せっかく会いに来てくれたのに。でも、こんなことしてたらさ、だめだよ』

KH 『だめ？』

『うん。あなたはみんなのキュヒョンなんだもん。私ばっかり見てたらだめ』

KH 『なんでダメなの』

『練習にだって身が入ってないんじゃないの？ここに来ることばっかり考えてない？もっと余裕を持って行動しないと。SUPER JUNIORのチョ・ギュヒョンなんだから』

KH 『練習はちゃんとやってる・・・』

『ELFを愛してるんでしょ？』

KH 『うん・・・』

『ELFがいるから今のSUPER JUNIORがあるんでしょ？』

KH 『うん・・・』

『ちゃんと周りを見て。ね？』

キュヒョンは頷いた。

『じゃあ、帰ろう？』

KH『・・・もうしばらくいてもいい？』

『じゃあ、少しだけね』

キュヒョンは壁にもたれてじっとしていたかと思うと、おもむろにオーディオをいじりだした。

『聴くんだったら、ヘッドホンしてね。近所迷惑になるから』

キュヒョンは言われたとおりにヘッドホンをして、1枚のCDを再生し始めた。
聴きながら他のCDの歌詞カードに目を通している。

KH『これさ、何枚か借りていってもいい？』

『いいよ』

キュヒョンは何枚かCDを入れ替えては真剣に聴いている。
やっぱり歌手なんだよね・・・真剣に聴いてる横顔がかっこいい。

『ねえ、もう６時だけど朝ごはん食べていく？』

KH『ううん、もう帰る。ヒョンと約束したから』

キュヒョンはヘッドホンを置いて、数枚のCDをまとめて立ち上がった。

KH『今日はごめん』

『ううん。稽古頑張ってね。来てくれてありがとう』

私はキュヒョンに抱きついた。

KH『うん』

キュヒョンも抱きしめ返してくれた。

キュヒョンが宿舎に戻るとイトゥクが玄関で靴を履いていた。