僕の声～いつも一緒に～２ (ページ48)

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早朝ページ48

KH 『ヒョン！お願い！今日だけ！』

キュヒョンはソンミンに頼み込んでいた。

KH 『ヌナが日本に行ったら、しばらく会えないから！』

SM 『でも・・・』

KH 『ちゃんと時間通りに帰ってくる！』

SM 『もう、教会ってのは理由にはならないよ・・・』

ソンミンは冷ややかに答える。

KH 『どうしよう・・・』

SM 『どうしようって言ったって僕もわかんないよ』

キュヒョンはしばらく考え込んでいたかと思うと急に思いついたような顔をする。

KH 『朝・・・・』

SM 『朝？』

KH 『うん！明日の朝！みんなが起きる前に行ってくる』

SM 『え？・・・大丈夫かなあ・・・』

ピンポーン
ピンポーン

インターホンの音で目が覚めた私は時計を見てかなり驚いた。
5時過ぎ？？

ピンポーン

誰？こんな早朝に・・・外もまだ真っ暗だし・・・
恐る恐るモニター画面を覗くと、いつもと同じ黒づくめの格好をしたキュヒョンが立っていた。

なに？こんな時間に・・・

オートロックを解除して、私はカーディガンを羽織った。

ピンポーン

玄関のチャイムが鳴る。

ガチャ

『どうしたの？こんな時間に』

私は廊下に響かないように小声で出迎えた。

キュヒョンは無言で部屋に入ってくる。

KH 『みんなが怪しんでるから、朝なら大丈夫かと・・・』

『だからってこんな時間に・・・』

私はあくびをして電気をつけた。

キュヒョンが後ろから抱きしめてくる。

『ちょっ、ちょっと・・・』

KH 『・・・だめ？』

私はキュヒョンの腕から抜け出した。

『こんな時間からそんな気分になれるわけないでしょ！』

KH 『俺はなれるけど』

『私は無理』

KH 『せっかくきたのに・・・』

『ねえ？私に会いに来たんだよね？欲望を満たしにだけ来たの？』

KH 『・・・』

私はため息をついてヒーターをつけた。

『ちょっと冷静になったら？』

KH 『怒ってる？』

『当たり前でしょ。こんな時間に起こされて』

KH 『じゃあ、連絡してからくればよかったの？』

『連絡してきたら断ってたよ』

KH 『じゃあ、どうすればよかったの！』

キュヒョンは座り込んで俯いてしまった。