僕の声～いつも一緒に～２ (ページ45)

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ワインページ45

ｽﾀｯﾌ『よし！MCはもう日本入りしてから！』

SJ 『えー？！』

ｽﾀｯﾌ『だって、天気とかもわからないし、何を話したいかなんて変わるじゃない』

LT 『でも・・・』

『どんなことを大阪で話したいか教えてくれたらすぐに日本語にするから。がんばって覚えて』

LT 『オオカサだけはしっかり言うよ』

『イトゥク君、オ・オ・サ・カよ』

みんながいっせいに笑う。

LT『オ・オ・サ・カ』

『アカサカサカス』

LT 『えっ・・・？アカサカ・・・サカス？』

『オオサカ』

LT 『オオカサ』

『頑張ってね、リーダー』

私は肩をポンっと叩いた。

LT 『ええっ！』

DH 『頑張ってリーダー！』

LT 『お前に言われたくないよう』

イトゥクは泣きまねをした。
部屋は笑いの渦に巻き込まれた。

『んっ・・・んっ・・・あっ』

KH 『A・・・んっ』

息も絶え絶えになりながら、私に覆いかぶさったままキュヒョンは呼吸を整えた。
あの日からキュヒョンは時間が許す限りはほとんど私の家に来ていた。

KH 『俺、シャワー浴びてくる』

『うん・・・』

私はベッドを整えると服を着て、キュヒョンのためにワインを用意した。
頭を拭きながらキュヒョンがシャワーから戻ってきた。

KH 『あのさ、いつも思うんだけど、シャワーの設定温度、低くない？毎回変えるのめんどくさい』

『あ、ごめん・・・』

KH 『あんなに低かったらまた風邪引くよ？』

『うん・・・キュヒョンが来るときには設定温度変えておくよ』

キュヒョンは座るとワインを一口含んで話し始めた。

KH 『また、【三銃士】やるんだ』

『ツアー中なのに？』

KH 『うん・・・また観にくる？』

『ううん・・・行かない』

KH 『なんで』

『だって、キスシーンとか見たくないもん』

それまで仏頂面をしていたキュヒョンが笑顔になる。

KH『・・・可愛い』

壁にもたれていた身を起こし顔を近づけて耳元で囁いた。

『あっ！』

キュヒョンが近づいた瞬間にワインのグラスが倒れた。

KH 『あ、ごめん！』

『あー、ワインのシミって取れないのにー』

私のグレーのジップパーカーはワインで紫色にそまっていた。