僕の声～いつも一緒に～２ (ページ37)

今日:16 hit、昨日:7 hit、合計:86,146 hit

機嫌ページ37

男性ｽﾀｯﾌ『Aさんは彼氏とかいるんですか？』

『え？』

男性ｽﾀｯﾌ『いやあ、可愛らしいからいるのかなあ・・・と』

『きゃー、ありがとうございますう』

どうせ酔っ払い同士の会話だ。わざとぶりっ子してみた。
しかし、いきなり男性スタッフは私の手の上に自分の手を重ねてきた。

『え・・・』

次の瞬間

KH 『もう結構飲んでるからその辺にしたほうがいいですよ』

という声と共に私の手は男性スタッフの手から逃れられた。

『え？私？そんなに飲んでないよ？』

KH 『いーえ！飲んでます！ちょっと外に酔い覚ましに行きましょう』

キュヒョンは私の腕を掴んで店の外へと向かった。
あっけに取られた男性スタッフだけが後に残された。

『ちょ・・・痛いってば！そんなに引っ張らないでよ』

ぐいぐい私の手を掴んだまま店の外まで来ると、路地裏に入り、キュヒョンは立ち止まった。
険しい顔で急にこちらを向く。

KH 『何やってるんですか』

『え？何って・・・』

KH 『なんでそんなに隙だらけなんですか』

『別に・・・スタッフだし・・・』

KH 『向こうはそんな風に思ってないですよ』

『え～？大丈夫だよ～結構、酔っ払ってたしさ～』

キュヒョンの冷ややかさとは逆に私はちょっとふざけ気味に答えた。
キュヒョンが急に私の頬をぐいっとつねってきた。

『痛っ！何すんの！』

KH 『むかつくの！』

また頬をぐいぐい前後させる。

『痛いってば！』

私は頬をつねる手を振りほどいて、にらみつける。

『キュヒョンだって！私にヤキモチ妬かせようとしたでしょ！』

私もキュヒョンの頬をつねろうと両手を上げた。

その瞬間、両手首を掴まれ、壁に押し付けられたかと思うと唇を重ねてくる。

意気込んでいた両手の感覚が抜けていく。

唇を離したかと思うと、両手首を掴んだまま

KH『機嫌直った？』

とキュヒョンはつぶやいた。

KH『まだ俺の機嫌は直ってないから・・・』

そう言ったかと思うと、再び唇を重ねてきた。