僕の声～いつも一緒に～２ (ページ35)

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ヤキモチページ35

YS 『A先生！』

『何？』

YS 『俺、どうしたらいいかわからないです！』

『一緒に写真でも撮ってあげたら？』

YS 『おお！』

「マコちゃん、一緒に写真撮ってくれるって」

ﾏｺ「いいんですか？！」

イェソン君とマコちゃんは嬉しそうに並んで、携帯電話で写真を撮り始めた。
当然、ウニョク君とドンへ君もこぞって撮り始めた。

私はそれを微笑ましく見ながらふと店内に目をやると、キュヒョンと目が合った。
おいでと手招きすると。
嬉しそうな顔をしてキュヒョンがこちらにやってきた。

「マコちゃん、キュヒョン君」

ﾏｺ「あ！さっきはどうも！すみませんでした！」

KH 「よろしくおねがいしますー」

キュヒョンは手を差し出して握手を求めた。

ﾏｺ「わ、なんか嬉しい！よろしくお願いします！」

なんか胸の奥のほうがザワザワし始めた。

KH 『はいはい、ヒョン達は向こうに行って、今度は僕と話すから』

EH 『えー？何それ？別にみんなと話せばいいでしょー！』

キュヒョンはマコちゃんの隣に座り、私が教えた日本語を丁寧に使いながら話し始めた。
しかも私に背を向けて。

KH 『マコちゃんは韓国語ができるんだ』

ﾏｺ『あ、仕事で使いますから・・・でも発音がまだ上手じゃないです』

KH 『大丈夫だよ』

ﾏｺ『キュヒョンさんも日本語上手ですね』

KH 『ここにいる人が厳しかったからです』

ﾏｺ「Aさん、そんなにスパルタだったんですか？」

「キュヒョン君がオーバーに言ってるだけ」

私は面白くなかった。

KH 『あ、上着が落ちてるよ。拾ってあげる』

キュヒョンはマコちゃんが椅子に掛けていた上着を拾って椅子に掛けなおしている。
ヤキモチ妬かせる気が見え見えだった。

「私、トイレに行ってくる」

すっと立ち上がり、個室を出て行った。
キュヒョンはその姿を笑いをこらえるように見ていた。

ﾏｺ『どうしたんですか？』

KH 『いや、何でもないよ』

キュヒョンは微笑んだ。

何あれ？これまでの仕返し？

私はトイレには行かず、店の外に出てキーンと冷えた空気を吸い込んだ。

「ああ、さぶっ」