僕の声～いつも一緒に～２ (ページ31)

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関係者通路を通り、私はスタッフ達を客席へ案内した。場内はすでに観客でいっぱいになっていて、熱気でムンムンしていた。
外の真冬並みの寒さも気にならないぐらいだった。

ﾏｺ「ドキドキしますねー！」

「マコちゃん、仕事のことも忘れないでね」

ﾏｺ「はい！」

と言いながらも私達はウキウキしながらペンライトを握り締めていた。

公演時間になり、場内アナウンスが流れると照明が落ちた。舞台は真っ赤に染まり、９人のメンバー達のシルエットが浮かび上がる。オープニングは[Superman]
まるでこれから、戦闘でも始まるかのような雰囲気。こういうコンサートは初めてだった。
たいていの場合、盛り上がる曲から始まるのがあたりまえだったから。

ヒット曲の連続、ファン達の掛け声もどんどん勢いづいてくる。休憩なしで連続して歌い続ける。

コンサートまでは本当に忙しかった。その合間にみんなレギュラー番組をやったり、海外でドラマの撮影、ミュージカルと個人の仕事が忙しかった。
さらにお互いが内緒で練習しているというソロステージ。本人達の努力を知っているだけに尊敬してしまう。そして弱気なところを見せない彼らがすごいと思う。
また何よりも本人達がステージ上で楽しんでいる。パロディあり、扮装あり、水遊びあり。それを見てファンたちも楽しんでいた。魅力満載のステージだった。

メンバー達はステージ上を笑顔を携え、全速力で駆け回り、ファンサービスを怠らない。キュヒョンも笑顔で上階のファンに一生懸命手を振っている。

「やっぱりこの人すごい。歌だけじゃない。かっこいいよ・・・」

ﾏｺ「Aさん、なんかキュヒョンさん、やけにこっちばっかり来ませんか？」

「え・・・？そ、そう？」

ﾏｺ「気のせいですかね・・・あ、ほらまた」

確かにこっちばっかり来てるかも・・・

私達の前を去る間際、両手でハートを作ってくれた。

ﾏｺ「きゃー！サランヘ～！」

マコちゃんは興奮してペンライトを振っていた。

ライブはアンコールを迎え、メンバー達はステージ上一列に並んで、お互い手をつなぎ、感謝のお辞儀をする。
手を振ってステージを去るメンバーもいれば、イトゥク君は最後までお辞儀をしていた。さすがリーダー。

初めてのSUPER JUNIORのライブ。心底感動した。
ライブを見て、キュヒョンの新たな一面を見ることができて、ちょっと嬉しかった。