ブレイクタイム ページ30
私とマコちゃんはライブが始まるまでの間、近くのカフェでお茶をすることにした。
ﾏｺ 「Aさん、ほんとにさっきはすみませんでした。
「ああ・・・もう大丈夫よ・・・」
私はオレンジジュースを一口飲んだ。
ﾏｺ 「でも、キュヒョンさんって優しいですね」
「あ、うん・・・」
ﾏｺ「ヌナって呼ばれてるんですね！いいなあ・・・」
そういえば、そうだったな・・・
ﾏｺ 「なんか親しげですよねえ・・・？」
マコちゃんが怪しいとでも言いたげな顔で私を見る。
「ずっと日本語教えてたから。それででしょ」
ﾏｺ 「あ！元々日本語教師でしたよね？」
「今でも、そのつもりよ。ツアースタッフやってるけどね」
ﾏｺ 「私、この仕事が決まってからメンバーにいつ会えるんだろうかって楽しみでー」
「ファンなの？」
ﾏｺ 「それほどでもなかったんですけど、曲が好きでー。でもいろいろ仕事しているうちにすっかりファンになってしまって」
「実物はどうだった？」
ﾏｺ 「かっこいいです！特にイェソンさん！」
「イェソン君が好き？」
ﾏｺ 「なんか可愛くて面白いです。日本では一番人気みたいですよ」
「そうなんだ」
なんか意外。韓国ではそうでもないから・・・って怒られるな私
SM 『キュヒョナ！危なかったね』
ソンミンが小声で話しかける。
KH 『なんでジョンジンなんだよっ』
キュヒョンはふくれっつらをしている。
SM 『まあ、なんとなくごまかせたじゃない』
KH 『そうだけど・・・』
SM 『これからは気をつけなよ！』
KH 『何を？』
SM 『ここ！』
ソンミンが首を指差す。
KH 『あれは俺のものっていうしるしなの』
キュヒョンは口を尖らせて言い放った。
SM 『A先生の立場も考えてあげなよ』
ﾏｺ「そうだ、Aさんっていくつぐらいなんですか？」
「えー言いたくない」
ﾏｺ「なんでですか、まだ２０代ですよね？」
「・・・私、もう３０越えてるよ」
ﾏｺ「マジですかー？！ウソ！私、まだ２０代だと思ってましたよ。３０越えてるようには見えないです！」
「ありがと。お世辞でも嬉しいわ」
ﾏｺ「ほんとですってば！」
「さ、そろそろ会場に戻らなきゃ」
私はオレンジジュースがからになったグラスをトレイに乗せて立ち上がった。
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作者名：きゅらむ | 作成日時：2012年10月2日 23時
