僕の声～いつも一緒に～２ (ページ28)

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ヤケドページ28

私は控え室を出て、廊下を挟んで向かいにある給湯室にお茶を入れに行った。

「手伝いましょうか？」

振り向くと日本スタッフのうちの１人であるマコちゃんだった。

「あ、ありがとう・・・お茶って言ってもティーパックの緑茶しかないわ」

ﾏｺ「いいんじゃないですか？あ、お湯入れますね」

私はコーヒーカップに緑茶のティーパックを入れてマコちゃんに渡した。
マコちゃんがお湯をカップに注ぎ始めると

ﾏｺ「わ！」

私の肩越しに何かを見て驚いている。

「何？」

振り返ると給湯室をキュヒョンが覗いていた。

ﾏｺ「キュヒョンさんだ！あ！」

「うあっ！あつっ！」

マコちゃんの手元が狂って私の手にお湯がかかってしまった。

ﾏｺ「Aさん！大丈夫ですか？早く水で冷やして！」

キュヒョンが急いで私の左手を取り、シンクで水をかけられる。

KH 『ヌナ、大丈夫？！』

ﾏｺ「すいません！私がよく見てなくて・・・大丈夫ですか？」

「・・・」

KH 『結構腫れてるね。救護室に薬もらいに行こう』

私は震えて動けなかった。

KH 『僕が連れて行ってきます』

ﾏｺ『いいんですか？ほんとにすみません』

KH 『うん、大丈夫』

私はキュヒョンに手を引かれて、救護室を訪れた。薬を塗ってもらい、軽くガーゼを宛ててもらった。

KH 『ヌナ、もう大丈夫だよ。ね？』

『・・・』

KH 『なんでそんなに震えてるの・・・』

キュヒョンは控え室に戻るまでの道のりをずっと手を取って歩いてくれた。

日本スタッフの控え室に戻るとマコちゃんが駆け寄ってくる。

ﾏｺ「Aさん！ほんと大丈夫ですか？すみません！」

KH 『もう大丈夫だと思うんですけど・・・』

ｽﾀｯﾌ「大丈夫ですか？Aさん。うちのマコがすみません」

「はい・・・大丈夫です」

キュヒョンは控え室で１人悩んでいた。

SM 『どうしたの？キュヒョナ。もうすぐ行くよ』

KH 『ああ、うん・・・』

なんであんなに震えてたんだ？

LT 『おーい！２人ともいくぞー』

SM・KH 『はい！』

私は日本スタッフたちをプレスコン会場まで案内した。メンバー達はもう会場入り口傍で控えていて、会釈して通り過ぎた。

DH 『ヒョクチェ・・・俺、見ちゃったよ・・・』

EH 『何を?』

会場ｽﾀｯﾌ『じゃあ、準備が整いましたので中に入ってください！』