僕の声～いつも一緒に～２ (ページ26)

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しるしページ26

私は仕方なくキュヒョン君を背にしてあぐらをかいている場所に三角座りをした。

キュヒョン君が後ろから腕を回してきた。

KH 『俺にもたれていいよ。これならうつらないでしょ』

腕で自分の胸のほうに私を引き寄せる。キュヒョン君の心臓の鼓動が私の背中に響く。
キュヒョン君の声が耳の傍で聞こえてきて、余計に熱が上がりそう。

KH 『ねえ』

『・・・何？』

KH 『俺のどこが好き？』

『んーと、声と口元と意地悪なところ』

ふっと笑った瞬間に息が耳にかかる。

KH 『素直だね』

『・・・うん』

KH 『・・・もう俺を遠ざけたりしないで』

キュヒョン君は顔を私の首元にうずめて、強く抱きしめる。

『・・・うん』

KH『A・・・』

首筋に痛みが走る。

『痛っ！』

首を押さえて振り向くと、キュヒョン君がにやりと笑う。

『な、何したの？』

KH 『俺のものっていうしるしをつけた』

『は？』

私は、急いで鏡を見に行き、愕然とする。
首筋にはキスマークがつけられていた。

『ちょっと！私、プレスコンで首が開いた服着るのよ！それまでに消えなかったらどうしてくれるの！』

KH 『だって意地悪な俺が好きなんでしょ？』

面白いものでも見るかのように笑っている。

『もう！』

私は再度、鏡で首筋を確認する。

トゥルルル・・・

キュヒョン君は笑いながら電話に出る。

KH 『はい・・・ああ、ヒョン・・・うん、わかった帰るよ』

キュヒョン君は電話を切った。

『ソンミン君？』

KH 『うん・・・そろそろみんなが心配してるからって』

『そっか・・・』

キュヒョン君は身支度を整えて玄関に向かう。

私も玄関までついて行った。

KH『ちゃんと飯食ってね』

『うん、ありがとう』

KH 『食べたらちゃんと寝るように』

『誰かさんが寝かせてくれなかったからね』

キュヒョン君は微笑む。

『仲直り・・・したんだよね？』

キュヒョン君は私の頭を引き寄せておでこに軽くキスをした。

私は顔から火が出そうなくらい恥ずかしくなり、おでこを押さえた。

KH 『じゃあね』

私はおでこを両手で押さえたまま見送った。