僕の声～いつも一緒に～２ (ページ19)

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勃発ページ19

キュヒョン君の事が気になって、窓の外ばかり見ていた。
幸いにも一緒にタクシーに乗り込んだ男性よりも私の家のほうが先についたので、私はスタッフに挨拶をしてタクシーを降りた。

すると、後からまたタクシーが来て傍に停まった。
そのタクシーから降りてきたのはキュヒョン君だった。

『な・・・なんっで？』

KH 『だって、他の男と帰るから心配で・・・』

『どうやって来たの？周りだって変に思うでしょう？』

KH 『ソンミニヒョンには止められたけど・・・振り切ってきた・・・』

『信じられない・・・』

私は意識が飛んでいきそうになった。

『とにかく早く戻らないと・・・』

KH 『嫌だ！』

『え・・・』

KH『俺の気持ち考えたことある？！』

一瞬言葉に詰まった。

『ねえ、また、電話で話そ？ここで話してたら誰が見てるかわからないし』

トゥルルル・・・

ソンミン君から電話だった。

SM 『A先生！キュヒョナそこにいる？！』

『うん・・・いるよ』

SM 『よかった・・・キュヒョナに何回掛けても全然電話にでないから』

『すぐに帰らせるわ・・・』

SM 『とりあえず、教会に行ったことになってるから』

『教会？』

SM 『うん・・・なんかシウォニがそう言ってて・・・』

RW 『あれ？キュヒョナはどこ行ったの？』

SM 『いや・・・あの・・・』

SW 『どうした？』

RW 『キュヒョナが1人でタクシーに乗ってどっか行っちゃったんだ』

SW 『あいつ！1人で行ったのか！』

SM 『・・・どこに？』

SW 『教会だよ！一緒に行こうって言ってたのに！』

SM『と、こんな具合に』

『・・・なんだかよくわからないけど、ごまかせたのね・・・』

SM 『じゃあ、A先生、後はお願いしてもいいですか？』

『わかった・・・』

私は電話を切ると、キュヒョン君に向き直った。

『この通り、私は大丈夫だからさ、帰ろう？』

私は手を広げて見せた。

KH 『・・・俺が大丈夫じゃないよ』

『・・・』

KH 『みんなの前では俺のこと避けるし、こうやって２人でいてもすぐに周りのことばっかり気にするし』

ドクンっと胸が痛み、背筋が凍るようだった。
私はできるだけ冷静に話をしようと努力した。

『当たり前でしょ？』

KH 『俺と周りとどっちが大事なの』

私は返答に困った。

『とにかく、場所変えよう？』