僕の声～いつも一緒に～２ (ページ18)

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疑惑ページ18

しばらくすると、みんなそれぞれに話したい人のところへ移動していた。私の空いていた右隣にドンっと誰かが座る。
見るとキュヒョン君だった。
逃げようと思ったら、手首を掴まれる。

KH『ねえ、どうして避けるの』

周りは騒いでいて私達の会話はさほど聞こえないようだった。

『え・・・いや、そんなつもりはないよ・・・』

KH 『今日だってずっとおかしいよ』

『そんなことないよ・・・』

KH 『そんなことあるよ』

『気のせいだって』

KH『俺、結構悩んでるんだから・・・』

キュヒョンは俯いた。

『・・・』

KH 『今までどおり、普通にしてよ』

『・・・できないよ』

KH 『どうして』

『・・・』

KH 『会話しないほうがおかしく思われるよ』

『・・・』

KH 『また難しく考えてるの？』

『とにかく・・・ここでそんな話しないで』

キュヒョンは話すのを止めた。

私達はそのまま黙って座っているだけだった。

ﾏﾈｰｼﾞｬｰ『さ！そろそろお開きにしよう！明日もあるし！』

みんなはいそいそと自分の荷物をまとめたり、上着を着て、帰る準備をし始めた。
キュヒョン君も黙って立って、メンバーのところへ戻って行った。

外に出ると、みんなそれぞれにタクシーを拾って帰っていく。

ｽﾀｯﾌ『Aさん！方向同じなら、一緒に乗って行きましょうよ！』

結構、ガタイのいい男性スタッフに声を掛けられる。

『え・・・でも』

キュヒョンのことが頭をよぎる。

ｽﾀｯﾌ『大丈夫！ちゃんとお送りしますから！』

私はそのスタッフに肩を抱かれ、タクシーに押し込まれる。

KH『あ・・・』

今にも飛び出しそうなキュヒョンをソンミンが掴む。

キュヒョンが振り向くとソンミンが横に首を振る。

男性スタッフ『じゃあ、皆さん、また明日！』

男性スタッフは窓を開けて、手を振り、私はその後ろから会釈した。
キュヒョンの様子を確認しようとしたが、私の場所からは見えなかった。
さっきの話の後で、こんな状況になるなんて、最悪だ。

KH『ヒョン！何で止めるんですか！まっすぐ帰るかどうかなんてわからないですよ！』

キュヒョンは小声でソンミンに怒鳴る。

SM『でも、あそこで出て行けばどうなる？』

KH『あ・・・』

SM『とにかく、後で電話してみなよ』

KH『うん・・・』