僕の声～いつも一緒に～２ (ページ17)

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背後ページ17

結局この日のリハーサルに私は最後までいることになった。

ｽﾀｯﾌ『Aさん、これからメンバーと食事に行くんですよ。一緒に行きませんか？』

『え・・・』

ｽﾀｯﾌ『久しぶりに話したいこともあるでしょ？行きましょうよ』

『いやいやいやいや、いいです！結構です』

ｽﾀｯﾌ『用事でもあるんですか？僕たちもAさんと食事したことないから行きたいんですよ』

『また！今度にしましょうよ！メンバー抜きで！』

ｽﾀｯﾌ『メンバーがいるのが嫌なんですか？誰かと喧嘩でもしてるの？』

『いや・・・そういうわけではなくて・・・』

キュヒョン君と一緒にいて、普通にしていられる自信がないとは言えない。

ｽﾀｯﾌ『じゃあ、いいじゃないですか！行きましょうよ！』

『え、いや・・・あの・・・』

腕をつかまれ、半ば無理やり連れて行かれることになった。

お店はスタッフ行きつけのサムギョプサルのお店。広い座敷が個室になっている。

DH 『あ！A先生もきたー！』

メンバーは先に店に到着していた。

EH 『A先生はここー！』

ウニョク君は自分の隣を指差したが、その隣はキュヒョン君だった。

『いや、私こっちのスタッフ達と一緒でいいよ』

EH『えーーー！』

私はキュヒョン君に背を向ける形で座れるところを選んだ。

舞台監督がビールを持って前に立った。

舞台監督『えー、では！コンサート初日まであとちょっとです！今日はお疲れ様！カンパーイ！』

『カンパーイ！』

私も周りのスタッフ達と乾杯をする。

ｽﾀｯﾌ『Aさんは結構お酒飲むんですか？』

『昔はよく飲んでましたが、最近は全然飲んでないですね。だから今日はすごく久しぶりなんです』

ｽﾀｯﾌ『じゃあ、すぐ酔っ払っちゃいますかね？』

『大丈夫ですよ～そのへんは加減しますから。明日のこともありますしね』

EH『え、ちょっ、キュヒョナ！ペース速すぎだって！』

後ろを振り向くと、ウニョク君が心配そうな顔をしてキュヒョン君のお酒を持つ手を止めていた。

KH『大丈夫です』

ｽﾀｯﾌ『キュヒョンはお酒好きだなー。ちょっと今日はペースが速いみたいだけど』

私は後ろを意識しながらも、周りのスタッフたちと談笑していた。
神経だけは一点に集中していた。