僕の声～いつも一緒に～２ (ページ16)

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疲れページ16

私は早くこの衣装室から出たいと思った。

SM『A先生ごめん。僕のも。ちょっと太っちゃったみたいで』

『あ、うん・・・』

なんだか気まずい・・・
ソンミン君も気まずいようで傍でいろいろ話しかけてくる。

SM『A先生、上手だね！』

『そう？イェソン君にはオンマの方が上手って言われたわ』

SM『そんなことないよ！いいお嫁さんになれるって』

『ありがと』

私は顔を上げて微笑む。

SM『きっとキュヒョナもよろこ・・・』

はっと気付いたようにソンミン君は口を押さえる。

私の手も止まる。

SM『ごめん・・・』

『・・・ううん。聞いたんでしょ？』

SM『うん・・・』

私もソンミン君もそれ以上は何も言わなかった。

『はい、できたよ』

SM『ありがと・・・』

私は黙って別の衣装のボタンを付け始めた。

相変わらず不器用な私。相手を遠ざけることしかできない。
キュヒョン君、絶対変に思ってる。

衣装合わせの後、メンバー達はステージ上で立ち位置を確認していた。

LT『どうした、キュヒョナ？』

KH『あ、え・・・』

LT『なんか上の空だぞ』

KH『あ・・・ちょっと疲れたかな』

LT『無理するなよ。休憩できるときにしておかないともたないぞ』

KH『はい・・・』

キュヒョンはステージのヘリに腰掛けた。ペットボトルの水を一口含む。

SW『疲れた？』

シウォンが隣に座る。

KH『ヒョンほど疲れてないよ』

シウォンは大笑いした。

KH『ヒョンは心が疲れたらどうするの？』

SW『神に祈る。そうすれば必ずお導きがあるものだ』

KH『お祈りか・・・』

SW『心が疲れてるのか？』

KH『ちょっと気になることがあって』

SW『俺たちはプロと言っても人間だからな。そういう時もあるよ。』

KH『うん・・・』

SW『何よりも信じることだよ。信ずるものは救われるんだ。信じられなくて不安だから心が疲れるんだよ』

KH『そうだね・・・』

SW『じゃあ、リハーサル終わったら行くか！』

KH『どこに？』

SW『教会にお祈りしにだよ！』

シウォンの目は真剣だった。