5話 ページ5
-菅原side-
A「スガさん。私もいいですか？」
お昼休みに俺と日向で練習していると近づいてきたのはA。
日向が取り損ねたボールを俺に片手でオーバーで返してきた。
そのボールは俺の腕の中にスッと収まる。
悔しいけど、やっぱりうまい…
あの及川徹に教えられていただけある。
本人曰く、「強打は取れない」と言うけど練習したら西谷と同じぐらいいいリベロいなりそうだ。
日向「あ、あの！黒…黒…。」
A「そういえば自己紹介してなかったね。黒桂A。苗字は「つづら」って読みます。普通にAでいいよ。よろしく。」
日向「Aさん…！よろしくお願いします！」
菅原「Aが日向と話してる！？」
日向「あの、それ昨日から気になってたんですけどなんでみんなそんなに驚くんですか？」
菅原「人見知りだから。な？」
言葉につまったAの代わりに代弁する。
目を合わせると申し訳なさそうにしているからポンポンと背中を撫でてあげた。
学校指定のベージュのベストのすそを小さく握ったAは「やりましょうか」とだけ言って俺にトスをねだった。
スパイクを打つも、日向はレシーブを上手くできずにボールは転がっていく。
A「取ってくるよ。日向くんはここにいて。」
ほんと…日向は何をしたんだか。
話すだけじゃなくて、目を見て名前も呼んでいる。
烏野で一番早かったのは俺で、俺でも1ヵ月経ってやっと話をできたのに…。
日向「俺もあんな風にスパイク打てたらな…。」
菅原「ならさ。明日から、俺がトスしてやろうか？一応俺ここの正セッターだし。」
日向「え…！いいんですか！？」
菅原「もちろん！…日向はさ、影山を倒したくてバレーしてるの？」
日向の後ろで転がったボールを追いかけていたAがこっちに帰ってこないから何かと思ったら自動販売機のところに影山がいたみたいだ。
2人で何かを話している。
日向「そのくらい、強くなりたいんです。」
菅原「そっか。でもさ、最強の敵だったら、今は最強の味方じゃん！」
日向「最強の…味方。」
A「スガさん、日向くん。お昼終わりです。戻りましょう。」
菅原「おう！じゃーな。」
日向の肩に手を置き、Aと共に教室に向かう。
少し前までこの教室を使っていたのにもう懐かしい。
菅原「そういえば、今日新しい1年が2人来るって。名前は…月島蛍と山口忠。」
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雪(プロフ) - うぉぉさん» うぉぉさん！コメントありがとうございます！これからどんどん話が進んでいく予定なので、楽しみにしていてください！がんばります！ (2020年5月28日 22時) (
レス) id: 217b0683c3 (このIDを非表示/違反報告)
うぉぉ - 兄弟が誰なのか...めちゃくちゃ気になる...更新頑張ってください！応援してます! (2020年5月28日 16時) (レス) id: f9e2b39a51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 | 作成日時：2020年5月13日 0時
