37話 ページ37
-及川side-
母さんから連絡が来て俺は動揺を隠せなかった。
それでも練習中だったからなんとか集中をして時を過ごした。
練習が終わって片付けもほどほどに帰る準備をする。
岩泉「クソ川。どうした。今日集中してなかったぞ。」
及川「Aが倒れたって聞いたから。ごめんね、岩ちゃん。先帰る！」
岩ちゃんに背中を向けて駅に向かって走る。
ここから烏野はちょっと離れてるから電車に乗ってる間何回も連絡を取るけど反応がない。
飛雄ちゃんも全然既読付けてくれないし…。
ほんと無事でいてほしい。
烏野について保健室の扉を開けるとそこには爽やかくんと眼鏡くん、あとマネージャーの子がいた。
及川「A！？」
A「気持ち悪い。」
俺がギュッと抱きつくと頭を押されてそう静かに言われる。
あ…眼鏡くん今笑ったな？
及川「何があったんですか？」
月島「音駒のMBにナンパされてて。」
及川「…へぇ。」
菅原「目が笑ってない…。」
幼馴染贔屓かもしれないけどAは可愛い。
150cm前半の身長も、綺麗な黒の長い髪も、クリクリしている目も、綺麗にあがったまつげも、少しピンク色の頬も。
どれも人の目を引く。
だからよくナンパされたりする。
Aは男嫌いなのに…。
及川「歩ける？」
A「うん…あー。はい。」
ギュッと手を取りベッドから立ち上がらせると先生の合図で他の3人も帰る支度を進める。
みんなが準備するのを見ながら「離して」と小さく言われたから手を離す。
あー…本当に怖かったんだな。
前の練習試合の後みたいに手を繋いで触れる練習をしようとしてるけどそれが今日はできないみたい。
A「すみません。ご迷惑をおかけしました。」
菅原「いいって。体調だけ気を付けろよ。」
A「…はい。月島くん、潔子さんとスガさん呼んでくれてありがとう。」
月島「いえ。」
A「失礼します。」
ペコっとお辞儀をして背を向けるAに倣って俺も会釈をすると爽やかくんが手を振る。
それに応えて俺もAの横を歩き始めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 272人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪(プロフ) - うぉぉさん» うぉぉさん！コメントありがとうございます！これからどんどん話が進んでいく予定なので、楽しみにしていてください！がんばります！ (2020年5月28日 22時) (
レス) id: 217b0683c3 (このIDを非表示/違反報告)
うぉぉ - 兄弟が誰なのか...めちゃくちゃ気になる...更新頑張ってください！応援してます! (2020年5月28日 16時) (レス) id: f9e2b39a51 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪 | 作成日時：2020年5月13日 0時
