35話 ページ35
段々音駒が追いついてくる。
日向くんと飛雄の超速攻に慣れてきたみたい。
第1セットは日向くんに追いついた音駒のMBが完全に止めて音駒に取られて終わった。
第2セットが始まっても、音駒は食らいついて来る。
ブロックで止められ、レシーブで止められ…
打っても打ってもうまく決まらない。
さすが"守りの音駒"
烏養「なんで変えないんだって顔だな。」
月島「別に。」
烏養「これは公式試合だったら代えてたかもな。だが、今なら解決法を探すチャンスだ。」
一度タイムアウトを取るとコーチは飛雄にトスのやり方を変えろと指示をする。
いつものダイレクトじゃなくて、放射線状にトスを上げるインダイレクトデリバリー。
それで日向くんが空中で打ち分けできるように時間を作る。
まだ手探りで成功するかは分からないけど…。
自由に空を飛ぶ日向くんを少し羨ましいと思った。
安定感のある音駒と、反対に危なっかしい烏野。
試合はどちらも譲らない。
だけど、バレーは強いスパイクを打った方が勝つんじゃない。
ボールを落とさなかった方の勝ち。
第2セット最後のボールは西谷と日向くんの間に落ちた。
日向「もう一回!」
試合が終わるとすぐ、日向くんはもう一試合を申し込む。
それに笑顔で答える向こうの監督。
結局3試合やったけど、私達は1セットも取れなくて終わった。
日向「あーくっそ…あとちょっとなのにな…。なぁ、影山!」
影山「帰ったら練習だな。」
試合後のミーティングも終わり、それぞれにコメントをもらうと片付けに入る。
体育館の奥では何やら日向くんと音駒の1年生のMBがスパイクを打ち合ってる。
まだ足りないのか…。
A「日向くん!ボール投げて。」
日向「あ、すみません…。」
放物線を描いて飛んできたボールをアンダーで取って元に戻すと音駒の選手からガン見される。
夜久「彼女は…?」
西谷「あ〜。幼いころからバレーやってたみたいで。影山が認めるほどうまいんすよ。」
夜久「確かにあのレシーブにはびっくりだな…。」
みんなの視線を感じるのが怖くてドリンクを洗いに外の水道に近づく。
体育館から出て1つずつ丁寧に洗っていく。
この合宿中いろいろあったな…なんて思い出しながら。
全部終わって自分の手を洗っている最中、ポンポンと肩を叩かれた。
黒尾「ちょっとお話しません?」
272人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪(プロフ) - うぉぉさん» うぉぉさん!コメントありがとうございます!これからどんどん話が進んでいく予定なので、楽しみにしていてください!がんばります! (2020年5月28日 22時) (レス) id: 217b0683c3 (このIDを非表示/違反報告)
うぉぉ - 兄弟が誰なのか...めちゃくちゃ気になる...更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月28日 16時) (レス) id: f9e2b39a51 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪 | 作成日時:2020年5月13日 0時