27話 ページ27
-月島side-
菅原「あ、月島！さっき言ったみたいに1年は終わったら食堂集合な！」
月島「はい。」
玄関で清水先輩を見送った後の菅原さんが僕にそう言う。
合宿所に入るや否や夜お風呂入ったら食堂に来てほしいとか言われた。
そして僕は、本当にめんどくさいけどさっき日向が言ってたことを確認するためにAさんが一人になるタイミングを探していた。
それが今…。
清水先輩が帰って一人食堂で作業している今。
他のみんなはお風呂に入ってる。
僕？僕はみんなが清水先輩を見送ってる隙に。
月島「手伝います。」
食堂にAさんがいてお皿洗いをしていたから横に立って言うとあからさまにびくっとされた。
真ん中にいたはずなのに奥に詰めて僕と距離を開けた。
何これ…。
月島「先輩僕のこと嫌いですよね？」
お皿洗いを進めながら横を見ると小さく首を振っていた。
烏養さんの時みたいに吐かれそうにならないだけマシかな。
月島「僕何かしました？」
さりげなく、一歩近づいてみるとまた一歩避けられた。
なんかムカつく…。
食堂の方は電気ついてたけど台所の方は電気ついてなかったから点けに行くとよりAさんの顔が見える。
真っ赤で下を向いてる。
月島「あの、言ってくれなきゃ分かんないんですけど。」
A「…き、嫌いじゃ…ない。」
いつもスガさんとか日向とかと喋る時とは違う話し方。
ちょっとか細い声を僕は聞き落とさないように水を止めた。
静寂が訪れるとお風呂で盛り上がってるのか日向の声が聞こえてくる。
月島「じゃぁどうして避けるんですか。」
A「…あ」
菅原「こら月島ー。そんな圧かけると怖いだろ。」
Aさんが口を開こうとした瞬間、後ろから聞こえてきたのは菅原さんの声。
腕を組んで扉にもたれかかってる。
安心したのか、洗い物をそそくさと終わらせると菅原さんの元にAさんは向って行った。
A「話す…から。後で。」
菅原さんの後ろに隠れるとAさんは小さく呟く。
長机に腰掛けた菅原さんに倣って僕も向かい側に座ると菅原さんの横にAさんは座った。
そこから10分ぐらいしたら1年生が集まり、烏養さんと武田先生も来た。
武田「今日集まってもらったのはAさんのことについて話してもらいたいから。僕と菅原くんは彼女のサポートで来ました。それでは、お願いしてもいいですか？」
A「はい。話は私が幼稚園の頃に遡ります。」
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雪(プロフ) - うぉぉさん» うぉぉさん！コメントありがとうございます！これからどんどん話が進んでいく予定なので、楽しみにしていてください！がんばります！ (2020年5月28日 22時) (
レス) id: 217b0683c3 (このIDを非表示/違反報告)
うぉぉ - 兄弟が誰なのか...めちゃくちゃ気になる...更新頑張ってください！応援してます! (2020年5月28日 16時) (レス) id: f9e2b39a51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 | 作成日時：2020年5月13日 0時
