21話 ページ21
みんなが来るまでタオルやドリンクの準備をし、体育館で潔子さんと話をしていると体育館に入ってきたのは武田先生。
珍しくスーツを着ていて、澤村さんが「集合！」と声をかけ、みんなで並ぶ。
後ろから入ってきた人を見て私は息をのんだ。
田中「坂ノ下商店の兄ちゃんだよな？」
昨日、急に話しかけられて必死に逃げた坂ノ下商店の人だった。
武田先生曰く、烏養監督の孫で元烏野の選手らしい。
ギュッと目の前にいた潔子さんの服を掴む。
清水「金髪…」
烏養「お前らがどんな感じか見たいから６時半から試合な！相手はもう呼んである！」
澤村「え？相手？」
烏養「烏野町内会チームだ！…あとそこの！隠れてるの！」
清水さんの後ろにいる私を思いっきり指差し、一気に近づいてくる。
「来ないで」って言いたいのに声が出ない…
怖い…。
武田「烏養さん！練習、始めさせてあげてもらってもいいですか？」
蹲った瞬間、私達の間に武田先生が入り、腕を掴み笑顔を見せる。
「悪い」と言うと澤村さんを筆頭に練習が始まり、私は潔子さんに連れられ、体育館の外に出た。
月島「金髪…。」
呼吸が荒れ、上手く聞こえなかったけどそう金髪くんが言った気がした。
目が合うとさらに体調が悪化し、震えに加えて吐き気も出てくる。
これ本当にダメなやつだ…。
A「気持ち悪い…。」
清水「お水とかいる？大丈夫？」
背中を撫でられ、涙や気持ち悪さは少しずつ引いていくけどまだ潔子さんが横にいないとおかしくなりそうで静かに首を振った。
早く練習に戻らなきゃいけないことは分かってるんだけど離れられない…。
清水「あ、東峰。水もらってもいい？」
東峰「え…あ…おう。」
どうやら東峰さんが来たみたいで潔子さんが水を持ってきてもらうように頼み、しばらくすると帰ってきた。
冷たい水を飲むと落ち着いてきて涙も引く。
清水「東峰、Aのこと頼んでもいい？私練習に戻るから。」
東峰「でも俺だと…ちょっと…。」
A「大丈夫です。私も戻れます。」
清水「少し休んでおいた方がいい。6時半から練習試合だからそれにまでに帰ってきてね。」
多分最後の言葉は東峰さんに向けて言ったのだろう。
ジャージを着ていた東峰さんは何も答えず私の横に腰掛けた。
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雪(プロフ) - うぉぉさん» うぉぉさん！コメントありがとうございます！これからどんどん話が進んでいく予定なので、楽しみにしていてください！がんばります！ (2020年5月28日 22時) (
レス) id: 217b0683c3 (このIDを非表示/違反報告)
うぉぉ - 兄弟が誰なのか...めちゃくちゃ気になる...更新頑張ってください！応援してます! (2020年5月28日 16時) (レス) id: f9e2b39a51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 | 作成日時：2020年5月13日 0時
