15話 ページ15
-田中side-
A「田中、ちょっと3年生の教室行ってくるね。」
田中「おう。ちょっと待ってろ俺も行く。」
A「そうじゃなくて…一人で行きたいんだ。」
日向が入ってからこいつはすごい変わった。
頑張ろうとしている。
いや、元々男子バレーボール部のマネージャーをしている時点で変わりたいとは思っていたらしいけど。
日向が入って次の日から話をできるようになって、日向のコミュニケーション能力の高さに感化されているみたいだ。
今までは先輩たちのとこにろに一人では行けないから付いてきてほしいと頼まれていたのに。
田中「階段とこで待ってるからなんかあったら呼べよ。」
A「ありがとう」
そう言い、長い黒髪をなびかせながら階段を下っていくAの背中を見た後俺も静かについて行った。
過呼吸になったりとかしたら困るしな。
実際階段を降りれたはいいものの踊り場で立ち止まっていた。
自分の手を握るとAは意を決して進み始める。
成長したな…
Aが向かったのは3-3。
教室の前で止まっていると中から人が出てきた。
やっぱ男だよな…出てくるの。
A「あ…あの…」
東峰「あ、A。誰にようだ？」
始めに話しかけた男の後ろから旭さんが出てきた。
久しぶりに会う旭さんは少し細くなっていたか気もする。
A「東峰さん。部活に戻ってきてくれませんか？お願いします。」
そう言うとAは頭を下げた。
Aは人から注目されるのが苦手だ。
旭さんと話す2年ってだけで目立つのに頭なんて下げて…
澤村「何見てんだ？田中。」
田中「うわぁっ！大地さん！？」
Aを見ていたら後ろから声をかけられてビビった。
大地さんが俺の後ろから耳に向かって話をしてきてた。
指を指してAと旭さんの様子を見せる。
大地さんも驚いてた。
東峰「あ、ほら顔上げて！みんな見てるから…。バレー部には戻らないよ、俺また迷惑かけちゃうし。」
A「…私なんてみんなに迷惑かけっぱなしです。なのに明るく迎え入れてくれてる。誰も旭さんのことを悪く思ってないです！」
菅原「そうだぞ旭。Aにここまで声張らせておいて戻らない、はないだろ。1年にすごいセッターが入って、最強の囮もいる。もうお前ばっかりに負担はかけない。チームが変わりつつある今こそ、エースが必要なんだ！」
2人の会話に入ってきたのはスガさん。あとその近くに影山と日向…？
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雪(プロフ) - うぉぉさん» うぉぉさん！コメントありがとうございます！これからどんどん話が進んでいく予定なので、楽しみにしていてください！がんばります！ (2020年5月28日 22時) (
レス) id: 217b0683c3 (このIDを非表示/違反報告)
うぉぉ - 兄弟が誰なのか...めちゃくちゃ気になる...更新頑張ってください！応援してます! (2020年5月28日 16時) (レス) id: f9e2b39a51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 | 作成日時：2020年5月13日 0時
