11話 ページ11
試合の日。
授業を終えて学校のバスに乗り込んだみんなを見送る。
日向「あれ、先輩乗らないんですか？」
A「あーうん…ちょっとね。」
清水「着いたら連絡して。」
A「はい！準備とかできなくてすみません。」
清水「いいよ。少しずつ慣れて行こうね。」
A「ありがとうございます！」
頭を下げ、バスが出発するのを見届けると急いで駅に向かう。
迷わず一番前の車両に入り、ヘッドフォンを付けて外の景色を眺める。
ピコンと何度も携帯に通知が入り何かと思うと徹からだった。
及川:ついた？
A:次の駅。
及川:アップついでに迎えに行くよ。
A:ありがとう！
駅に着くとそこには水色のTシャツの上に青葉城西のジャージを羽織っている徹がいた。
ここまで走ってきたみたいで少し汗をかいている。
及川「久しぶり。」
A「久しぶり。試合出れるの？」
及川「うん。ピンサーだけどね。そしたら行こうか。」
学校は駅からすぐで近づくと人が増えてきた。
さっきまでは隣に立っていた徹も、人が近づくと前に立ってみんなから見えないようにしてくれる。
及川「どうする？下で見る？それとも上？」
A「上がいい…です。」
及川「試合終わったらさ、岩ちゃんとご飯行こう！俺たちも色々調べたんだ。」
A「うん！ありがとう！」
体育館のギャラリーへの行き方を教えてもらい、生徒でいっぱいの青葉城西側に比べ誰もいない烏野の方に座り、耳栓を入れた。
試合は第3セットが始まったところ。
及川さんが体育館に入ると黄色い声が一気に上がった。
試合が進み、21-24までいくとウォーミングアップが終わった及川さんがピンチサーバーとして入ってきた。
見れる…私の大好きな及川さんのサーブ！
金髪くんに指を指すと、強烈なサーブを狙い通りに打った。
口元に手を当て見れた喜びに耐えていると、今青葉城西で元北一のメンバーがこっちを呆れたように見ていた。
続けてもう一点、金髪くんからサービスエースを取る及川さん。
本当に性格悪い…。
澤村さんが全員に少しずつ下がらせて金髪くんをサイドラインに寄らせた。
威力が少し弱まった及川さんのボールを返すも、チャンスボールとなる。
金田一くんがスパイクを打つと、目の前にいたのは日向くん。
ワンタッチすると逆に烏野のチャンスボールとなり、飛雄→日向くんの超速攻が決まった。
県ベスト4に勝った…。
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雪(プロフ) - うぉぉさん» うぉぉさん！コメントありがとうございます！これからどんどん話が進んでいく予定なので、楽しみにしていてください！がんばります！ (2020年5月28日 22時) (
レス) id: 217b0683c3 (このIDを非表示/違反報告)
うぉぉ - 兄弟が誰なのか...めちゃくちゃ気になる...更新頑張ってください！応援してます! (2020年5月28日 16時) (レス) id: f9e2b39a51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 | 作成日時：2020年5月13日 0時
