僕の彼女記録 (ページ27)

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記録27 ページ27

彼女記録

「ハハハハ！ ...ぜーんぶ計画通り上手くいったよ」

抱きしめていた腕をほどき
状況を理解した彼女の肩を両手で掴み正面に向き直る。

そこには以前と変わらぬ恐怖でいっぱいの表情を浮かべる彼女。

A「じゃあ二宮さんの言葉は...っ」

「ぜーんぶ、お、れ、が！ニ、ノ、に！仕込みました～っ！」

パチパチパチと手を叩きながら俺が鞄から取り出したのは

「はい、ここにサインをお願いします！」

A「彼女契約書...？！」

「だってキミは俺のこと好きなんでしょ？」

A「まだ私何も言ってないです！」

「まだ、でしょ？」

A「だから...っ」

「そうやって顔真っ赤にするから簡単にバレるんだよ」

A「私は最後まで何も気づかなかったって、櫻井さんがおっしゃってました」

A「櫻井さんは気付いてるってことですよね

...どうしてひどいことをされ続けた相手に私は恋愛感情を抱いてしまったのでしょうか」

A「私は自分が櫻井さんを好きになるなんて思ってなくて ...好きになってたなんて気づくことができなくて」

A「私は自分の感情すらわかりませんでした」

彼女契約書

それは

俺のモノとなるための第一歩にすぎないのだ。

「Aは今日から俺の彼女だ」

ペンを握る手を震わせながらもサインした彼女を、今度は優しく抱きしめた。

【彼女契約書】

第1条
この契約は解除することを固く禁じる

第2条
万が一契約を解除する場合、共に命を絶つことを約する