僕の彼女記録 (ページ23)

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記録23 ページ23

彼女記録

二宮「お疲れ」

A「...お疲れ様です」

テレビ局の社内カフェ。
一般人は立ち入りすることができず、関係者しか利用できないカフェの角の席に2人はいた。

二宮「最近元気ないね」

A「そうですかね」

二宮「何かあった？」

A「いえ、お気遣いなく...」

二宮「オレンジジュース頼むとかおこちゃまかよ」

A「...今日はそういう気分なだけです」

カランコロンと氷を鳴らすようにストローでかき混ぜて
口を尖らせながらニノとは目線を合わさなかった。

二宮「翔ちゃんと何かあったんでしょ」

A「え」

二宮「見てりゃわかるよ」

A「ここだけの話...秘密にしていただけますか？」

二宮「ん」

A「櫻井さんにストーカーまがいなことをされてて...」

くふふ、とニノが笑うと
何がおかしいんですか、と更に口を尖らせた。

A「笑い話じゃないんです！会うたび色々あって写真撮られたり馬鹿にされたり文句言ってきたり！...迷惑だったんです」

二宮「過去形？」

ニノの鋭い指摘に尖らせていた口をほどいて
目を泳がせながらオレンジジュースを口に流し込んだ彼女

二宮「翔ちゃんもキミと同じでここ最近元気なくてさ ...なんか前と少し変わったっつーか」

A「え...」

二宮「翔ちゃんが暗くなったのはキミが原因かなと俺は思ったわけ」

二宮「んじゃ、お代よろしくねー」

カフェにはただ一人、彼女だけが残されていた。