僕の彼女記録 (ページ12)

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記録12 ページ12

彼女記録
前回のページの続きだ。

A「先輩、助けてくださ...っ」

必死に正面に座る先輩ディレクターに助けを求める彼女がますます可愛い

彼女の願いもむなしく、居酒屋の賑やかな声に掻き消されてしまった。

「ハハッ、みんなかなり酔ってるからねぇ、部屋も薄暗いし誰もお前の声なんて聞こえないと思うよ」

A「...っ」

「第1問、なぜお前はそこの位置に座っているでしょーか！」

「最初からなるべく人目に気づかれにくいようあえて俺の隣の端に座らせたんだよ」

「まんまと引っかかっちゃって笑えるねぇ！」

怯えてついに声も出なくなってしまった彼女の太ももに手を乗せて

手のひらを膝と太ももの付け根の間を往復させる。

A「や、やめ...っ！」

「第2問、なぜ掘りごたつのお店を相葉くんがセッティングしたのでしょーか！」

「俺が初めからお前をこうするつもりだったからだよ」

「事前に相葉くんにベストなお店を提供したのは俺だからねぇ！」

「お前は俺が仕掛けた罠にまんまと引っかかったんだよ」

自分でも自覚できるほどの黒い笑みを浮かべて

「こっからが本編の始まりだよ ...わくわくするねぇ」

ここからが本編の【彼女記録】である。