ってあなた Hokuto ver (ページ6)

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５　零した涙ページ6

ぽつりと " 零した涙 " 。

その涙は、悲しくて､､､でも、美しく、輝いていた。

ことの発端は一時間前。

来るはずのないあなたからの電話。

驚きながらも少しあなたへの期待を抱いて電話に出た。

けど、そんな期待は一瞬にして壊れた。

「北斗くん、？

Aの母なんだけど、昨夜、Aが亡くなって、。」

え、？あなたが亡くなった､､､？

「それでね、Aが北斗くん宛に残した手紙があって。

良かったら、取りに来てくれないかな、？」

すぐに取りに行きます、とだけ返事をし、

あなたの実家へと俺は向かった。

気のせいかな、。

もう春になったはずなのに、

あなたと別れたあの冬の日のように外は冷えていた気がした。

消えそうな声があなたに届けば最後に

「さよなら」

言い捨ててやりたいのに、。