ハートをつかめ！

知ってるよ! ページ13

美･橙。


紫「うわぁ〜、自販機のアイスなんて久々だなぁ。今こんなの出てるんだ！」


自動販売機の前で目をキラキラさせながらアイスを選んでる作ちゃん。
可愛いったらありゃしない。





美･赤「浮所、見えてるでしょ？」


美･橙「…もちろん、ピンクのハートがね。」


俺の隣りで一足先にアイスを頬張る龍我。
口の周り、ベッタベタになってるけどなんのトキメキもない。

あーあ、これが作ちゃんだったらなぁ。


美･赤「どーする？」

橙「どーする？って試すしかないでしょ？」




紫「浮所！決まった俺これにする！」

美･橙「え、待って普通のバニラでいいの？」

紫「いーの、」


自動販売機をチラッと見てるけど、目線が明らかにバニラじゃないじゃん。
食べたいのバニラの上のちょっとお高めのヤツじゃん。


…遠慮してくれたの？


作ちゃんだったら、高くても買ってあげるのに。


よし来た、お兄さんに任せなさい。




美･橙「分かった。作ちゃん、ちょっと待ってね。」



そう言って自動販売機の前に立ち、お金を入れて本当の作ちゃんのお目当てのボタンを押す。


美･橙「はい、作ちゃん。」

紫「え、これ、」

美･橙「作ちゃんが食べたいのって本当はそれだよね？」

紫「なんでわかったの…？」

美･橙「分かるよ、作ちゃんの事だもん。」







紫「っ、浮所のくせに…///」





美･橙「え、録音したい。」


紫「ばぁか！」

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