迫る追手 ページ33
そう言って落ち着きを取り戻したクラピカはある提案をした。
彼はこれまでの修行で得た能力。隠で限りなく見えにくくした束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)で相手を遠くから拘束しこちらへ引き寄せるという提案をしたのだ。
確かにそれなら相手が旅団ならば防ぎようがない。
その後はこちらの車に乗せ連行、コミュニティーに引き渡す流れだ。
しかし、捕らえられたはずの大柄な旅団員は焦る様子も情報を吐く様子もない。やはりA級賞金首は一筋縄でいかないようだ。
「こんな鎖でオレを捕らえたつもりかよ?さっさと殺っとかねーと後悔するぜ?」
「黙れ」
「わかってんのか?千載一遇のチャンスだぜ。もったいぶってねーでさっさと...」
「黙ってろと言ってるんだ」
また感情的になってしまっている...クラピカは念で鎖のサイズを大きくし拘束している団員は苦しそうに顔を歪めた。
「クラピカ、運転中だから前見て」
この自由さをどうにかしたいものだ...
「クラピカ!もっと飛ばせ!捕まるぞ!」
すると、もう1台のダルツォルネさんたちが乗っている車から通信が来た。
「追手!?なぜだ!あえて街から遠ざかっているのに」
まさかと思い凝で男を見てみると、そこには糸があった。先程の鎖同様隠で見えにくくした念の糸だ。
「スクワラさん!その人の左足ふくらはぎあたりに何かあります!」
「くそッ」
スクワラさんは針を取り窓へと投げ捨てたが、追手は大分近づいてきた。
しかし、その時誰かが追手の車の上に乗り妨害したのだ。おそらくさっき殺られた人たちとは別の陰獣なのだろう。
「今はあの人たちに任せて行こう」
「急ぎましょ。いつまで持つか分からないわ」
それからしばらく経っても追手は来ない。まいたのだろうか?
「クラピカ、今のうちに迂回して街へ戻るぞ」
ダルツォルネさんもそれに気がつきこちらへ通信をした。これで、幻影旅団の一人は捕まえたというわけか。
「了解」
それから私たち護衛チームは、作戦変更となり集合場所であるパターンCの地点へも向かった。
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僕です。(プロフ) - るるはさん» すきな作品だと思ってくださりありがとうございます😭!皆さんの素敵なコメントの数々に背中を押してもらっていますので、今後も更新頑張りますね! (1月14日 6時) (レス) id: 44f4c2417a (このIDを非表示/違反報告)
るるは(プロフ) - ほんとに面白くてめちゃめちゃすきです、、更新が楽しみすぎる、、 (1月14日 6時) (レス) @page37 id: d9694f483f (このIDを非表示/違反報告)
僕です。(プロフ) - きょむさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!今後は更新ペースをあげていく予定なので温かく見守っていただけると幸いです😌 (1月12日 16時) (レス) id: 44f4c2417a (このIDを非表示/違反報告)
きょむ(プロフ) - すごく面白いです‼︎更新楽しみにしています!! (12月27日 21時) (レス) @page32 id: e931fb919d (このIDを非表示/違反報告)
僕です。(プロフ) - チョコチョコ。さん» そう言って頂けて光栄です...!申し訳ないのですが占いツクールの使い方をあまり理解していないので基本的にはコメントの返信と作品の更新のみで活動していく予定です😌温かいコメントありがとうございました! (9月7日 0時) (レス) id: 44f4c2417a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:僕です。 | 作成日時:2023年6月8日 23時