子供のような ページ47
「誰も隣に立つなとは言っていない。キミはこれからも私のそばで周りをサポートして欲しいんだ」
「え...本当に、クラピカの隣に居ていいの？」
私はずっと、自分はまだ彼の隣に立つ資格はないとひたすらに頑張っていた。だけど、クラピカはそんなことを思っていなかったんだ。
「勿論。これから先、ずっと私の隣にはAがいて欲しい」
あぁ、どうしてこの人はいつも私の欲しい言葉をかけてくれるのだろう。
そんな貴方が大好きで、いつも溺れてしまいそうになる。それも悪くないかもと、思ってしまう。
私は何も言わずにクラピカに抱きつき服をぎゅっと掴むと、目の前にクラピカがいることが分かり安心できた。
「ありがとう。大好き」
「…A？」
抱きしめたまま離さない彼女に違和感を感じ名前を呼んでみると、眠ってしまったようだ。
いつも私が近くにいないと眠れないAはまるで子供のようで、今までどれだけの物を抱えてきたのか考えると苦しくもなる。
「お前はこいつの、支えになれるのカ？」
「っ貴様は…死神？」
「質問に答えロ。支えになれるのカ、なれないのカ」
Aと契約したのであろう死神は禍々しいオーラを放ちこちらに鎌を向けた。
それは、回答次第では殺すという脅しとも受け取れる。
「なれるなれないではない。私は彼女の支えになる」
「ハッ、聞くまでもなかったナ。なら、一つだけ忠告してやろウ」
「Aという人間は特別強い意志を持っているが、その分脆く少しでも崩れれば消えてしまウ。霊感のある者は人一番心が弱いんダ。それを忘れないようにナ」
強い意志を持っている分、脆く崩れれば消えてしまう。
そして、霊感のある者は心が弱い。
こいつが言いたいことは、そんな彼女を支えてやれということか。
「言われなくとも分かっている」
「ならよかっタ」
そう言うと死神は壁をすり抜けどこかへと消えてしまった。
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僕です。(プロフ) - はにゃ？さん» ありがとうございます！そう言って貰えて嬉しいです😊応援に応えられるよう更新頑張りますね！ (2023年4月15日 15時) (
レス) id: 44f4c2417a (このIDを非表示/違反報告)
はにゃ？ - とても読みやすいです。これからも応援してます。 (2023年4月15日 2時) (レス) id: 1a9c7abd60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：僕です。 | 作成日時：2023年4月11日 17時
