一旦の休息 ページ42
纏に絶、これを覚えたら次は練だ。
「次にやる練っていうのは精孔を広げて通常以上のオーラを練り出すっていうのだから少し難しいけど、覚えたら大量のオーラを駆使できるようになって攻防力が上がるの｣
「纏、絶、その次は練か」
「まずは体内にエネルギーをためて、細胞の1つ1つからエネルギーを集め一気に解放する...って感じ」
念についての説明は難しい。参考書も何も存在しないため人に教える場合念を使う際の体感を言葉にすることしかできないのだ。
しかし、クラピカの飲み込みの速さは正直驚くべきもので、天性の才能とも言える。
もしくは、彼の復讐心がその力の根源なのかもしれない。
「...あのね。一つだけ言いたいことがあるの」
「なんだ？」
「私から見て、クラピカの成長速度は凄い。きっとこの修行が終わった頃には相当強い念能力者になっていると私は思うよ」
「けど、自分の力に頼りすぎないの。隣にいる人のことを少しは意識してくれたら嬉しいわ」
そう言ってクラピカの頬に手を添えると、さっきまで修行続きで強ばっていた表情が緩んだ気がした。
「あの後の練は体力を沢山使うからね。少し休みましょ」
「そうだな。キミの言ったことも頭に入れておくよ」
その後は木の影に座り、ただぼーっと空を見上げていた。外はまだ肌寒く、3月の始まりを感じさせられた。
「...ん？どうしたの」
肩に重みを感じ横にいたクラピカの方を見ると、こちらの肩に頭を置いて眠ってしまったようだ。
そっと撫でると彼の髪はいつも通り肌触りのいい艶のある髪質で、今隣にはクラピカがいるのだと改めて確認できるような気がした。
やっぱり、クラピカといる時だけは嫌いな声も聞こえてこない。その理由は分からないけど、きっと悪いことでは無いのだろう。
「愛しているわ。私の愛おしい人」
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僕です。(プロフ) - はにゃ？さん» ありがとうございます！そう言って貰えて嬉しいです😊応援に応えられるよう更新頑張りますね！ (2023年4月15日 15時) (
レス) id: 44f4c2417a (このIDを非表示/違反報告)
はにゃ？ - とても読みやすいです。これからも応援してます。 (2023年4月15日 2時) (レス) id: 1a9c7abd60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：僕です。 | 作成日時：2023年4月11日 17時
