甘えた ページ36
「...疲れたの?」
「あぁ。Aがいなかったからな」
凄く自然な流れでバックハグをしてくる私の恋人はこんな心臓に悪いことをいつ覚えたのだか...まぁ1番タチの悪い無自覚なんだろうけど。
「私も寂しかったよ。こうしてる時間が1番落ち着く」
「ん...」
珍しく甘えたなのか、数時間会えなくて甘々モードになったのか。どちらもとありえそうだな。
「嫌いな野菜とかない?今日はカレーの予定だけど」
「それならない。ありがとう」
なんだか新婚夫婦みたい...なんて言ったら師匠にまたバカップルだの言われそうだからやめておこう。
「...お前らって実際付き合ってんのか?何となく察しはつくけどよ」
「やっぱり気づいちゃいます?このラブラブっぷりはバレても仕方が」
「いや、なんか兄妹にも見えるから一応聞いてみただけだが?」
なっ...兄妹...またそんなことをいうのか。
その発言は聞き捨てならない。なんで皆して私を年下扱いするんだ。これでもクラピカより2歳年下なだけなのに...
「こんなに可愛い妹がいても嬉しいが、生憎彼女は私の恋人でな。渡す気はない」
「誰もこんなチビ狙わねーよ!」
「誰がチビよ!?」
クラピカの天然発言は安定で慣れているけど、クラピカ以外に子供扱いされるのは慣れたくないし許さない。
...そういえば、ここに居るとあの時の声も聞こえないな。それは、クラピカがいるからだろうか?
「それじゃあ、私は先に風呂に入らせてもらう」
「うん!行ってらっしゃい」
「覗くなよー」
「覗かないですっ!?」
師匠は私のことをなんだと思っているんだ?確かにクラピカが大好きなことは認めるけどそんな変態じみたことはしない。残り湯には興味があるけど。
「...で、一つ聞いていいか?」
「いいですよ」
「お前は何を求めているんだ?」
何を求めている...とはどういう意味だろう。
師匠はラビーさんを殺してもなんとも思わない私の本心が掴めないと言っていたから、それに関係しているのだろうか?
「素直に答えろ。お前は実力的に大分警戒すべき相手だからな、返答次第では敵になるぞ」
38人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
僕です。(プロフ) - はにゃ?さん» ありがとうございます!そう言って貰えて嬉しいです😊応援に応えられるよう更新頑張りますね! (2023年4月15日 15時) (レス) id: 44f4c2417a (このIDを非表示/違反報告)
はにゃ? - とても読みやすいです。これからも応援してます。 (2023年4月15日 2時) (レス) id: 1a9c7abd60 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:僕です。 | 作成日時:2023年4月11日 17時