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子供らしさ ページ25

「子供なんだから素直に喜びなさい!」

「...ありがとう、ございます」


これが子供らしくするということならば、やっぱり私には分からない。



「おはよう。ラビーさん」

「おはよ。ふふ、ぬいぐるみ抱いて寝てたの?」


次の日の朝、ぬいぐるみ片手にリビングへ来た私を見てラビーさんは楽しそうに笑った。


「それは子供らしくなかったかしら?」

「いいや、可愛くていいと思う」


気にせいかもしれないけど、なんだか心が暖かくなったような...気がした。

もし私に姉のような、親のような人がいたのならばこんな人なのだろうか?


「それはないわね。だって全然似てないもの」

「何が?」

「私の姉がもしラビーさんだったらと思っただけよ」


ラビーさんのことだから、それを聞いたら分かりやすく喜ぶと思っていた。


「えっ......と」


――だけど、その反応は思っていたものと違った。

今まで1度も見たことの無い苦しそうな、悲しそうな表情を一瞬だけ見せた。そして、その雰囲気は初めて出会ったばかりの頃に一番大切なものなんて無いと言ったあの時と似て見える。


「あ、あはは!やっぱり、私ってお姉さんに見えやすいんだね」

「...冗談よ。気にしないで頂戴」


なんだか、ラビーさんのその表情は苦手だ。

だけど、この人には笑っていて欲しいと思うのは1度彼女を殺そうとした私が言うのは間違っている気がする。

この人なら、私を愛してくれるのだろうか?


――ある日、物置らしき部屋からアルバムを見つけた。

そこには幼い頃のラビーさんと白髪の少年が写っている写真がいくつか収められており、二人とも無邪気に笑っている。


「ふふ...ラビーさん、昔から笑ったが顔同じなのね」


大人びているようでどこか抜けている。いいや、結構抜けている彼女はいつしか私の生活で当たり前のようにいる人と化していた。

だけど、今でも彼女を殺 したいという思いは変わらない。変わらないけど、

――私はまだ、彼女の一番になれていない



「私は、どうやったら貴方の一番になれるの?」


夜、温かいココアにふぅと息を吹きながら私はラビーさんに問いかけた。


「え〜なになに?Aは私の一番になりたいの?」

「ええ。早く殺したいからね」

「物騒!お姉さん泣いちゃうよ!」


またラビーさんは私の問いかけに対し曖昧に誤魔化した。そろそろ慣れてきたが、慣れてきた分納得いかない。

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僕です。(プロフ) - はにゃ?さん» ありがとうございます!そう言って貰えて嬉しいです😊応援に応えられるよう更新頑張りますね! (2023年4月15日 15時) (レス) id: 44f4c2417a (このIDを非表示/違反報告)
はにゃ? - とても読みやすいです。これからも応援してます。 (2023年4月15日 2時) (レス) id: 1a9c7abd60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:僕です。 | 作成日時:2023年4月11日 17時

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