この関係に名前はない【爆豪勝己】 (ページ13)

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名前なんかいらないページ13

私達の関係に名前はない

それは大人になった今でも変わらず

「爆心地、今日の夜」

「あぁ！？仕事中だろうが」

「抱いてよ」

「チッ．．．雑魚ども片付けてからな」

「ん」

私達は両想いというやつだ

でもそれを確かなものにしてしまえば、きっと私達の関係は拗れるだろう

名前が無い方が楽しかったし、平和だった

気持ちを伝えられてから訳が分からなくなった

お互いがお互いの気持ちを知ってもなお、この関係がベストだと判断した

居たいときに居て、触れたい時に触れて

愛の言葉なんかは伝えずに、関係に名前をつけないように、私達は今日もベッドで重なり合う

憧れと好意は似て非なるもの

「おい、墓凪」

「なに？」

「また、記者に質問されてたろ。俺達がどうのこうの」

「仲の良い戦友です。これ以上にない答えでしょ？」

「なぁ．．．．結婚しようや」

「．．．．やだ」

「そうか」

たまに、爆豪は伝えてくるけど

私はそれを受け入れたりはしないの

名前のない関係が心地よいから

END