壁 ページ21
まふまふside
Aくんは静かにそういうと、ノートの一番最後を見るように言った
衝撃的だったのか何人かは放心したように動かない
僕だってびっくりしたさ
嘘だって思った。
でも、今そう思ったことでなにが変わる……
今はとにかく、Aくんが……
自分のことを話そうとしてこなかった、弱音を吐いてこなかった
Aくんが、話そうとしてくれてるんだ
それに全力で答えたい
ちゃんと正面から受け止めたい
呆然とするそらるさんの手からノートを抜き取り、裏表紙のみを開いた
志麻「封筒……？」
A「そう。その中にあの日のこと、みんなにメッセージを送っちゃった日、なにがあったか……書い、た………どうしても知りたいと思うなら、読んで。僕が、どれだけ、汚い奴なのか……わかるよ……」
途切れ途切れで震えてる声
一向にこっちに来ようとしないAくん
そんなAくんに、あまちゃんが立ち上がり
一歩近づくと、Aくんもまた、一歩下がった
天月「A………」
A「ごめ………ぁまちゃ………今は……こないで。………こわい」
天月「ッ!!…………ごめん」
こわい。
こわい………か………
ぼんやりとそんなことを思いながらも手は封筒の封を切っていく
こわい、というのは僕等に今向けられている感情だろう
来るもの拒まずなAくんが、壁を作ったんだ
それほど、他人に自分のことを伝えるのに抵抗があるんだ
そらる「……まふまふ」
まふまふ「……読めますか？そらるさん……無理しなくても……」
そらる「いや。……大丈夫。かして」
覚悟が決まったそらるさんの正面に封筒から出した2枚の紙をおいた
他のみんなも机を囲み覗き込む
それは僕も例外ではなく
そらるさんの横から大きさがバラバラな文字が連なった紙を覗き込んだ
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櫻太(outa) - めっちゃ面白いです…感動… (2019年6月1日 18時) (
レス) id: b37069abba (このIDを非表示/違反報告)
いおり - とても面白かったです。お忙しいとは、思いますが更新頑張ってください。楽しみに待ってます！ (2019年5月6日 15時) (レス) id: 2b648ba40c (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - 沙姫さん» ご指摘ありがとうございます……！訂正致しました！近いうちに更新します。長らくお待たせしてしまって申し訳ありません…… (2019年3月3日 0時) (レス) id: 31e8f67384 (このIDを非表示/違反報告)
沙姫 - 登場予定の歌い手の中にさかたんが入ってないですよ〜!!更新頑張って下さい！ (2019年2月16日 19時) (レス) id: cd1e3819fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：武蔵野 三歩止（ﾑｻｼﾉ ﾐﾎﾄ） | 作者ホームページ：なし
作成日時：2019年2月1日 23時
