祖父のお守り ページ12
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仕事休みの日、祖父から小包みが届いた。
2ヶ月前に母が頼んでおいてくれた魔除けのお守りが完成したようだ。段ボールを開けると、何層も厳重に包まれた紙の下から金色の糸で編まれたドリームキャッチャーのようなもの出てきた。
繊細な糸を張り合わせただけようなそれはすぐ壊れてしまいそうで、扱う手に緊張感がはしる。
使い方がよく分からないので、とりあえず玄関ドアにそれっぽく飾る。後でお礼の電話をした時にちゃんと聞こう。
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この金色はきっと家系で祀る金狐の色だ。私の祖父はそのお狐さまを祀る為に大きな神社の宮司をしている。毎年10月5日に行われる祭典は、近所で1番大きな秋祭りとして親しまれ、私は毎年そこで巫女として舞台で踊る。
「Aの踊りはとても綺麗だから、きっとお狐様も喜んでくだすってるでな。」
こんな風に祖父に踊りを褒められるのが昔から嬉しかった。
__________________だが。
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(ぽろっ)
「…ん、なんか落ち……」
空になった段ボールを畳むと、中からもう一つ魔除けのお守りよりも遥かに小さいピンクいろのお守りが出てきた。
拾ってそれを見るなり、私は顔をしかめた。
…
___________________
(トゥルルル…)
「はい、もしもし？」
「…もしもし、おじいちゃん？もう恋愛成就の変なお守りはいらないっていってるでしょ？やたら友達に合コン誘われたり、癖の強い男に言い寄られたり大変なんだってば…」
「出会いの場が増える分にはいいだろう？お前が無事、彼氏の写真をこっちよこした日にはやめてやるでな」
「……うぐぅ…………」
侑「ハ？、なんやねんジジイ！俺がおるっちゅーねん！！」
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兎海(プロフ) - kamui926さん» 嬉しいです！ありがとうございます(^^) (2021年1月11日 13時) (
レス) id: 7a66186871 (このIDを非表示/違反報告)
kamui926(プロフ) - この小説すごく良かったです。 (2021年1月8日 21時) (レス) id: 1fab38a7fb (このIDを非表示/違反報告)
兎海(プロフ) - もすけさん» 頑張ります！読んでくださりありがとうございます(=^^=) (2020年8月20日 10時) (レス) id: 7a66186871 (このIDを非表示/違反報告)
もすけ - はじめまして！更新されるたび楽しく読ませていただいています！更新これからも頑張ってください(^^) (2020年8月20日 0時) (レス) id: 77771da255 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：兎海 | 作成日時：2020年8月1日 2時
