本当にあった怖い話 ページ1
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その昔、オサキと呼ばれる狐の憑物に取り憑かれてしまった気の毒な一家があった。
幸せで仲の良い家族だった。
あっという間に家計は傾いて、一家の大黒柱であった父親が精神異常をきたした末、死んだ。残された母親と長男、次男、長女は狐の呪縛に怯えながら、貧しい生活を強いられる事となってしまった。
憑狐の噂は瞬く間に村中に広がり、�爛�サキ持ちの家系�瓩世搬漆佑燭舛聾�々に言っては誰も一家に寄り付かなくなった。
オサキの呪縛は基本的に人間がどうこうできるようなものではなく、1度取り憑かれてしまうとその家系が断つまでオサキ持ちの家系として生きていかなくてはならないのだった。
やがて長男が死に、残された母親と次男も次第に弱っていった。廃れてしまった家の縁側で1人。長女は泣いた。神様どうか、私達をお助けください、と…
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「その願い、受け入れましょう。」
「……へっ？」
「こんばんわぁ、お嬢さん」
突如娘の前に現れたのは、そんな彼女に恋をした善良な金孤だった。口を開けてたじろいだ娘に金髪の青年に化けたその狐は優しい口調で続けた。
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「俺と番になってくれるんやったら、これから先お前の家系ごと俺が護ったる。」
「つ、番……」
「おん。で、どうするん？」
「……私達を、助けてくださるのですか？」
「俺は妖狐や。約束はちゃんと守るで」
金狐の優しい救いの言葉にどれだけ元気付けられた事だろうか。しばらくして彼女はその狐と番になることを承諾した。彼女が22歳になったばかりの夜半の出来事だった。
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狐との�犒戚鶚瓩榔糞彭�に取り消しができない。彼女は狐と今世も来世も飛び越える正真正銘の永遠の愛を誓ってしまったのだった。
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「侑様、私達一族をどうかお守りください」
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兎海(プロフ) - kamui926さん» 嬉しいです！ありがとうございます(^^) (2021年1月11日 13時) (
レス) id: 7a66186871 (このIDを非表示/違反報告)
kamui926(プロフ) - この小説すごく良かったです。 (2021年1月8日 21時) (レス) id: 1fab38a7fb (このIDを非表示/違反報告)
兎海(プロフ) - もすけさん» 頑張ります！読んでくださりありがとうございます(=^^=) (2020年8月20日 10時) (レス) id: 7a66186871 (このIDを非表示/違反報告)
もすけ - はじめまして！更新されるたび楽しく読ませていただいています！更新これからも頑張ってください(^^) (2020年8月20日 0時) (レス) id: 77771da255 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：兎海 | 作成日時：2020年8月1日 2時
