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第九声 ページ12
優斗
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今日は、学校だ。 …だが俺は、
(優斗)「…人生で初めてのサボりだ…」
人生で初めてのサボりをしていた。
理由は単純。Aが気になったから。
あいつは男の事、何もわかってない！俺が守ってやらないと！！←
いつものように窓からAの部屋をのぞく
(優斗)「A〜…って…居ないし…………！！！」
居ない…？
待て、待つんだ。
あり得ない。Aが部屋に居ないなんて…
Aの部屋には、風呂、洗面所、トイレがあるはずだから、
部屋から出る必要はない。
Aのお母さんはいつも仕事でいないし…
じゃあ…
冷や汗がつぅ…とこめかみを伝う。
Aは…
(優斗)「出かけたのか…？」
いや待て、Aは出かけたとしてもすぐ帰ってくる。
じゃあ、誰かと一緒にいるのか…？
記憶をたどる。ぐるぐると回る思考の中、一つの答えが浮かんだ。
(優斗)「翔か…」
なんだこの気持ちは…？翔にAを
渡したくない。
触れさせたくない。
Aはずっと、俺のそばで笑っていてほしい。
その笑顔を誰にも見せたくない。
気が付いたら俺は走り出していた。
Aを取り返す為に……
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作者名：ちびひよ | 作成日時：2013年4月22日 22時
