緑谷のノート ページ7
NO side
「さよならー」
その一声で生徒たちは帰り始める
それは飴村乱数、基Aも同じである
さっさと帰って仕事を進めたかったAはそそくさと荷物をまとめていた
「乱数くん！一緒に帰らない？」
「乱数くん怪我平気？心配だよ…」
「きゃー！乱数くん可愛い！！ねぇ、美味しいパンケーキのお店知ってるからいこうよ！」
既に教室の外はその日声をかけた女子で溢れかえっていた
『うーん、ごっめんねー？今日急ぎの用事で来ちゃったんだよぉ…えーん！』
「ええっ！？そうなの…？」
「ざんねーん…」
なんて声がそこかしこから上がる
半日でこれほどの信仰を得るとは本人も考えておらず、泣きまねをしながら丁寧に返事をしていく
『…そーいう事だからまた今度遊ぼっ？ね？』
「うん、わかった…」
全員を相手し終わる頃には、教室に人はほとんど残っていなかった
息を吐き、教室を見渡すとそこには
緑谷出久と爆豪勝己と呼ばれた生徒がまだ話し込んでいるようだった
不意に目線を送ると、次にAの目に飛び込んできたのは
BOOOM！！！
『…！』
日中見せられた爆豪勝己の個性が緑谷出久のノートに使用される瞬間だった
何度そんなことやるんだよ…と思う反面、面倒だなと思う自分がいて、つくづく他人事だなと感じた
…そのまま何も見ないふりをしてAは教室を出た
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『ん？』
あの後捨てられたのか、校舎裏の水が溜まっているところに先程爆破されたノートが浮かんでいた
手に取ってみるとだいぶ酷い状態だった
まだ紙の焦げた匂いが鼻をつくし、何日放置されてるのかもわからない雨水でぬれていた
「あ、飴村くん…」
背後から聞こえてきた声の主を振り返って確認すると
相変わらず、飾り気も覇気も自信も無さそうなこのノートの持ち主だった
『やっほほー！コレって〜緑谷くんのだよねっ？』
「あ、うん…その……ありがとう」
おそらく昼間のことと今の事を合わせてお礼してくれてるんだろうな，と解釈しAは答える
『ぜーんぜん！無個性ってゆーのも大変そーだね〜っ』
Aの言葉に若干傷ついたのか肩をすくめる出久
しかしAはそんなことはどうでもよかった
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ここあ - 質問パートのオールマイトとやおももが友好的な発言してるのに好感度低いのリアルすぎて笑った。 (5月23日 20時) (
レス) @page39 id: 958d7eacd5 (このIDを非表示/違反報告)
ねこむこ - い”ち”じ”く”しゃま”あ”あああ”！！！(中の人)無花果様推しなので嬉しすぎます(真顔)()更新は自分のペースで頑張って下さい！(˶◜ᵕ◝˶) (2022年12月29日 22時) (レス) @page37 id: b5406b2294 (このIDを非表示/違反報告)
ravito - この話は、章の最後にまとめて解説いたしますので気長に待っていただければ嬉しいです！…ブリッジしていきましょうｷﾘｯ (2022年12月6日 21時) (レス) id: ad050b8a40 (このIDを非表示/違反報告)
ねこむこ - 後乱数についても沢山知ってますし…もし仮に合っていたら無花果様大好き過ぎるので発狂しながらブリッジします()┏( .-. ┏ ) ┓ (2022年12月6日 14時) (レス) @page21 id: b5406b2294 (このIDを非表示/違反報告)
ねこむこ - もうコメント失礼します！…蓬莱柿…、…口調…ワンのちゃんで無花果様とか…(違ったらお恥ずかしい…！！！) (2022年12月6日 14時) (レス) @page21 id: b5406b2294 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ravito | 作成日時：2022年11月17日 22時
