あの人、何歳？ ページ6
mahito.
v「知ってるよ。全部。
...しっかし酷いねぇ、まひ。そんなに気に食わなかったんだ、アンチコメ。」
m「違っ、」
テーブルの端に置いてあるタブレットに手をかけ、店員呼び出しのボタンを押した。
静かなBGMを掻き消してポーン、とエレベーターのベルの様な音が鳴る。
何時の間にか食べ進めたのか、ばぁうくんの皿は全て空だ。
v「ねえねえ、この事本垢で晒したらどうなるかな。
炎上は当然するよねぇ...それに便乗して他の秘密もバレちゃうかもね？」
にぃっ、と白い歯を見せながら笑みを浮かべる。
その後、スマホに視線を落として文字を打つ仕草をした。
人を呼んで置いて、なんなんだ。
沸々と心の奥底から熱いモノが這い上がってくる。
僕を責めたかっただけなの？
悲しさもあるけど、今は怒りが強かった。
カッと血が上り、机を叩いて立ち上がる。
m「っ、ばぁうくん！」
v「ははっ、...なーんてね。
こんな正義感に溢れた行動、俺がする訳無いじゃん。
そんなの只の正解に過ぎない。それじゃ、つまらないよな。」
削除のボタンを長押しして、今まで書いた文章の全てを消して行く。
ほっとしたのも束の間。
キイッと鉄と鉄が合わさる音が聞こえ、
振り向くと、さっき案内してくれた人とは違う方が料理を運んで来た。
モノクルを掛けていて、アンティークな雰囲気がひしひしと伝わって来る。
僕と同じ様な年齢に見えるのに、随分落ち着いているなあ。
「メインディッシュの、牛肉の赤ワイン煮込みです。」
静かに皿を置いた後、脇に挟んでいたトレーの上に二人分の食器を置いて颯爽と出て行った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凪???(プロフ) - まって久しぶりにもっかい読んだけどやっぱり好きだわ、しきちゃの小説！！！好き！！ (7月13日 22時) (
レス) @page8 id: d4794fbc54 (このIDを非表示/違反報告)
紫騎。(プロフ) - 凪???さん» ありがとー！！僕も話の進め方気に入ってる🌟もうめっちゃ頑張る！！ (2022年11月4日 7時) (レス) id: 79bd70445b (このIDを非表示/違反報告)
凪???(プロフ) - やばいぐらいめっちゃ好き（語彙力）ｸﾞﾊｯて突き刺さった！！！良い良い！！！これからも頑張れ！ (2022年11月3日 22時) (レス) @page4 id: ae08b0c7ab (このIDを非表示/違反報告)
紫騎。(プロフ) - 凪???さん» 凪さんがまひさん推しなので、気に入ってもらえるかなーと思いながら作らせて頂きました(●´ω｀●)ばうしゆも良いしばうそまも最高だしばうてるも熱いんですけど、やっぱりばうまひなんですよね〜(笑) (2022年11月2日 18時) (レス) id: 79bd70445b (このIDを非表示/違反報告)
凪???(プロフ) - 何気にまひくんとばぁうくんのこういう系の小説なかったから嬉しい❣️ (2022年11月2日 18時) (レス) @page1 id: ae08b0c7ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫騎。 | 作成日時：2022年11月2日 17時
