本編。 ページ8
段々と変わっていく景色に、非日常感を覚えた。
「A、大丈夫?体調悪くなって無い？」
『大丈夫だよ、お母さん。』
偶に後ろを心配そうに振り返るお母さんに、微笑む。
そうすると、
「...そう？なんかあったらすぐ言ってね。」
まだ不安感が残っているけれど、少し安心した声を出した。
ふっ、と気が抜けて窓に目を向ける。
自然に溢れた道を通り過ぎて、
建物がちらほら見えてくると思ったら、
急に高いビルなどが増え始めて、数分走ったところで車は停まった。
そこら辺の高いビルに負けない位、大きな病院。
入り口には、大きく病院名が書いてあった。
お母さんのサポートで、ゆっくりと車を降りる。
入口の外に立っている警備員さんにも手伝ってもらって、中に入った。
ウィーン、と小さな音でドアが開いた。
涼しい空気が髪を撫でた。
お母さんが受付にいる間、
私は広い待合室の隅で、横ポケットに入っているスマホを弄っていた。
「ちょっとだけね、ちょっとだけ。」
そう何度も念を押されて許可されたスマホ。
昨日開いていたかった為、公式ラインからの通知が沢山溜まっていた。
でも、それ以上に友達からの通知の数が圧倒的に上回っていた。
どれも心配する内容が書かれていて、いっぱい謝ってくれていた。
１つ１つ、丁寧に返信を返していく。
スクロールして、騎士Aのラインも見る。
...あれ？
ばぁうくん、何時もなら昨日配信してる筈なのに。
通知が来ていない。
...まあまあ、
ばぁうくん、ラインに通知するの忘れてるだけだよね。
ツイッターになら、ちゃんとオンツイしてるよね。
予想外の事態に少し困惑して、
慌てて別のタブでツイッターを開いた。
けれど呟きは７日前のまま、止まっていた。
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紫騎。(プロフ) - 凪さん» なんだろう、この９文字(と８文字)の破壊力が凄いです...(‘д‘⊂彡☆))Д´)凪さん大好きです♡頑張ります！ (2022年10月29日 17時) (
レス) id: 79bd70445b (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - 好きです、この作品（と書いてる紫騎さん） (2022年10月29日 16時) (レス) @page12 id: f266a8c9d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫騎。 | 作成日時：2022年9月8日 19時
