💙#40 ページ41
mahitokunn.💙
m「うぁ、ポロポロ僕...まだッ、ゲホゲホッ」
自分の思いを言葉にしようと、声を張り上げる。
だけど喉が上手く動かなくて、咳き込んでしまう。
僕、まだ6人で活動したかった。
叶わない我儘。
新しくなる事が。
先に進む事が。
凄く怖くて。
でも置いて行かれない様に、必死に付いて行って。
最終的に、自分を見失っちゃって。
色んな物、失っちゃったなぁ。
自分の判断1つ1つに、沢山のリスナーさんが付いて来てくれて。
沢山のリスナーさんが居なくなっていった。
その度に、
活動辞めちゃおっかな。とか、
誰にも求められて無いよね。って思ってた。
頑張ってれば、救われるかな。
ずっとずっとそう思って、
救われたらゴールかなって。
でも、全然ゴール出来ない。
そんなの、僕が一方的に拒絶しているからだって分かってる。
それでも求めてしまう僕が居る。
欲に溢れた僕が居る。
そんな醜い自分を受け入れようかなって、
そう思った日もあった。
この活動で色んな感情に出会って、
色んな思いを背負って。
ゴールに向かって、一生懸命走っていたけど。
もう、走り疲れちゃった。
m「活動する事が辛い...辛いよ...ポロポロ」
いっそ、死ねたらな。
目の前の河川敷に目を向ける。
心地良い音を出しながら、穏やかに水が流れている。
...此処に飛び込んだら、
皆、心配してくれるのかな。
見つけてくれるのかな。
m「はは、」
乾いた笑いを漏らす。
ふらつきながら、ゆっくりと立ち上がる。
ザク、ザク、と水分を十分に含んだ草を踏み締めながら、坂道を下る。
子供の頃、1回だけ両親に連れて行って貰った場所に似ているな、とふと思った。
周りにバッグやら紙袋やら、邪魔になる物は全て置いた。
踵に指を挟み、靴下とスニーカーを同時に脱ぐ。
少し擽ったい感触が足全体に伝わる。
ピチョン、と爪先を水に付ける。
m「わぁっ、...意外と冷たいんだな。」
半袖が着られる季節になったとは言え、水は冷たいままだった。
緩めのズボンの裾を持って、
水の流れに沿って歩いていると、段々と深くなって行く事が分かる。
1歩進む毎に爽やかな音が耳を駆け抜けた。
偶に風が通り抜けるのも気持ち良い。
m「っ、あッ!」
ドプ、と急に深くなった。
対応しきれず、膝が曲がってしまう。
何時の間にか、
水の流れは、最初の比にならない程激しくなっていた。
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凪 - ンンンン!結構前から認知はとてつもなく嬉しいです!!!次の作品も沢山コメントさせてもらいます!!! (2022年10月5日 16時) (レス) id: f0ceab6806 (このIDを非表示/違反報告)
紫騎。(プロフ) - 結構前から認知してますよ?👓✨僕の事気に入ってくれたみたいで嬉しいです💖こうして支えてくれて本当にありがとう💕僕も凪さんが大好きです❤(ӦvӦ。)次の作品も沢山コメントしてくださいね??✨ (2022年10月4日 8時) (レス) id: 79bd70445b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - 紫騎。さん» これからも応援します!認知のようなコメント!!!とっても嬉しいです!神作者さん!紫騎さん!作品も紫騎さんも大好きです!これからも頑張ってください! (2022年10月3日 22時) (レス) id: 4f2278291a (このIDを非表示/違反報告)
紫騎。(プロフ) - 凪さん» コメントありがとうございます💖凪さんには、もうめちゃくちゃお世話になってます😭本当に感謝してもしきれないよ(´;ω;`)💧重い話好き同士が見つかって嬉しい❤(ӦvӦ。)これからも応援よろしくお願いします💕🎉 (2022年10月2日 19時) (レス) id: 79bd70445b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - いつも作品拝見させてもらってます!私も重い話だいぶ好きなので読んでて楽しいです!移行おめでとうございます!これからも応援させてください! (2022年10月2日 19時) (レス) @page42 id: 4f2278291a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫騎。 | 作成日時:2022年5月17日 20時