💚#38 ページ39
siyunn.💚
『しゆんくん最低。』
『もう抜けなよ。グループ。』
冷たい言葉の1つ1つがしっかりと目に入る。
質素な文字に埋め尽くされた画面に向かい合っている事さえ、辛かった。
怒声が響く訳でも無く、
遠回しに責められる声にも耳を塞ぎたくなった。
此処を乗り越えないと。
我慢しないと。
だって自分のしてしまった事なのだから。
呪文の様に何回も何回も呟き、精神を落ち着かせていた。
フォローを入れるメンバー。
反発するリスナー。
ヘイトは俺だけで良いのに、
この騒動に便乗して、他のメンバーの悪口を言う奴も居た。
グループへの申し訳無さが度を超え、
その場の勢いに任せて脱退する事を公表した。
結局は酷く荒れて配信は幕を閉じた。
＿＿＿夢の中でも、俺は同じ様な立場に立っていた。
誤解を解く為に真実を打ち明けたのに。
直前まで同じ質問を飽きる程打ってきたリスナーは。
あっと言う間に豹変して、暴言を吐いてきた。
俺の何が悪いんだ。
髪の毛を掻き毟って。
刃物を肉体に強く当てて。
声が出なくなる位、怒りに任せて叫んで。
薬を大量の水と共に、喉に流し込んで。
そこまで嫌な記憶を掘り出して、
はっと気付いた。
...夢なのに、なんでこんなに記憶が思い浮かぶんだ、?
違う。
夢なんかじゃない。
これは、俺の過去だ。
ぞわっ、と鳥肌が立った感覚を覚える。
確か、
ODしすぎて病院運ばれたんだっけ。
リスカもやった事あったね。
傷塞がるまで1年は掛かったな。
そういえば軽い記憶障害起こしてたわ。
記憶障害になった事すら忘れてた。
忘れたかったんだろうな。
si「っ、...ふっ。」
はぁー...真逆、夢にも出るなんてね。
胸糞悪い。
早く覚めないかな。
起きてよ、俺。
もう俺こんな記憶に、今を左右されたく無い。
だからさ。
早く。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ふっ、と頭から意識が戻る。
床に座って、
背中を丸めて寝ていた為、
筋肉痛的な痛みが全身に走った。
睡眠の取りすぎなのか、少し吐き気を感じた。
でも自然と脳は晴れていて、
多分、気持ちの整理はついているらしい。
顔を上げようとすると、背中に違和感を覚えた。
ゆっくりと背中を横にずらすと、
絹糸の様な赤髪が目の前を通過した。
朝を越え、やっと午前になった日差しが、2人を照らしていた。
人肌が恋しくなって、無防備になったばうちゃんの体を抱き締める。
si「...もう誰にも、本音は言わない。」
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凪 - ﾝﾝﾝﾝ！結構前から認知はとてつもなく嬉しいです！！！次の作品も沢山コメントさせてもらいます！！！ (2022年10月5日 16時) (
レス) id: f0ceab6806 (このIDを非表示/違反報告)
紫騎。(プロフ) - 結構前から認知してますよ？👓✨僕の事気に入ってくれたみたいで嬉しいです💖こうして支えてくれて本当にありがとう💕僕も凪さんが大好きです❤(ӦｖӦ｡)次の作品も沢山コメントしてくださいね？？✨ (2022年10月4日 8時) (レス) id: 79bd70445b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - 紫騎。さん» これからも応援します！認知のようなコメント！！！とっても嬉しいです！神作者さん！紫騎さん！作品も紫騎さんも大好きです！これからも頑張ってください！ (2022年10月3日 22時) (レス) id: 4f2278291a (このIDを非表示/違反報告)
紫騎。(プロフ) - 凪さん» コメントありがとうございます💖凪さんには、もうめちゃくちゃお世話になってます😭本当に感謝してもしきれないよ(´；ω；｀)💧重い話好き同士が見つかって嬉しい❤(ӦｖӦ｡)これからも応援よろしくお願いします💕🎉 (2022年10月2日 19時) (レス) id: 79bd70445b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - いつも作品拝見させてもらってます！私も重い話だいぶ好きなので読んでて楽しいです！移行おめでとうございます！これからも応援させてください！ (2022年10月2日 19時) (レス) @page42 id: 4f2278291a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫騎。 | 作成日時：2022年5月17日 20時
