💜#34 ページ35
yukimura.💜
カリ、と爪を噛む。
悔しい。
他でも無い、その言葉が巡る。
守りきれなかった。
てか抑々、僕が勝手に守ってるって思っているだけなのかもしれない。
僕が2人の行動を制限していたとしたのなら、
僕が何もしなければ、
結果は変わってたのかもしれない。
空論を説明するのはきりが無くて。
自分に対する嫌悪感が湧き出て来て。
不特定の人に対する苛立ちもあって。
もう、消えたい。
やっぱり必要無い。
僕なんて必要無い。
再認識するのに時間はかからなかった。
これから、5人で作ってくんだろうな。
新しい、騎士Aを。
僕の気配なんか1mmも残さないで。
そう考えると、
気持ちが遣る瀬無くて。
取り敢えず立ち上がって、廊下に出る。
丁度、まひとが帰った所だった。
てるとは困り顔で玄関の方を向いている。
話しかける気分では無くて、
無言ですれ違った。
奥の部屋の方ではそまが蹲って泣いていて、
しゆんとばぁうは抱き合ってるし。
どういう状況過ぎてテンパった僕は、
近くにあったドアノブを捻って中に入った。
そこは、
てるとが配信で使うパソコンや、ゲーム機が乱雑に置いてあった。
...作業部屋か。
黒の壁紙の上に黒い防音材を貼っている為、部屋の暗さは最高潮に達していた。
その部屋に不釣り合いな、でも良く似合っている淡いピンクでレースのカーテンがてるとらしさを演出した。
そしてその中で怪しく光るピンクのライトが、ゲームセンターを連想させた。
無遠慮に侵入してしまったが、好奇心に負けて散策する体制になった。
ピンクのバックライトが部屋の2割を占めていて、
決して狭くは無い部屋だけど、少し窮屈に感じた。
大きい画面のバソコンの縁も、ピンクのネオンライトに照らされていた。
すぐ下にあるキーボードは黒一色で、隣には無数のアモングアスとプロセカのぬいぐるみが置いてあった。
マウスや録音用のマイクはビビットピンクだった。
へー、と感嘆の声を漏らして膝を曲げたりして、良く観察した。
僕の作業部屋は、
無難にモノトーン色で統一していたけど、てるとみたいにメンカラにしても良いのかもしれない。
...でも、もうメンカラなんて必要無いのか。
ぴた、と足が止まる。
結局気を紛らしても思う事はたった1つで。
また暗い気分に戻りつつあり、前を向くと、
パソコンの裏に何か、紙の端が見えた気がした。
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凪 - ンンンン!結構前から認知はとてつもなく嬉しいです!!!次の作品も沢山コメントさせてもらいます!!! (2022年10月5日 16時) (レス) id: f0ceab6806 (このIDを非表示/違反報告)
紫騎。(プロフ) - 結構前から認知してますよ?👓✨僕の事気に入ってくれたみたいで嬉しいです💖こうして支えてくれて本当にありがとう💕僕も凪さんが大好きです❤(ӦvӦ。)次の作品も沢山コメントしてくださいね??✨ (2022年10月4日 8時) (レス) id: 79bd70445b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - 紫騎。さん» これからも応援します!認知のようなコメント!!!とっても嬉しいです!神作者さん!紫騎さん!作品も紫騎さんも大好きです!これからも頑張ってください! (2022年10月3日 22時) (レス) id: 4f2278291a (このIDを非表示/違反報告)
紫騎。(プロフ) - 凪さん» コメントありがとうございます💖凪さんには、もうめちゃくちゃお世話になってます😭本当に感謝してもしきれないよ(´;ω;`)💧重い話好き同士が見つかって嬉しい❤(ӦvӦ。)これからも応援よろしくお願いします💕🎉 (2022年10月2日 19時) (レス) id: 79bd70445b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - いつも作品拝見させてもらってます!私も重い話だいぶ好きなので読んでて楽しいです!移行おめでとうございます!これからも応援させてください! (2022年10月2日 19時) (レス) @page42 id: 4f2278291a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫騎。 | 作成日時:2022年5月17日 20時