💛#32 ページ33
souma.💛
v「あーぁ、泣いちゃった、(苦笑)」
si「あっ、ひっく、ごめんッごめんばうちゃん、ポロポロ」
v「謝んのはこっちだよ。...ごめん。仲直り、してくれる?」
si「っ、」
v「ぁ、無理だよな。ごめん。調子乗ったわ。こんな事して許される訳無いよな、」
si「違、う。嬉しくて...」
v「...え、」
si「仲直りしてくれるのが、嬉しくてぇ...ポロポロ」
v「っ、ポロ...ばぁーか。当然だろうがよぉ...ポロポロ」
そう言って2人が抱き合ってるのを見て、心が傷んだ。
嫉妬が渦巻く心境が、なんだか気持ちが悪い。
なんで俺じゃないの?
承認欲求で溢れ返る一方で、不安が募る。
そんな自分を落ち着かせようと、言い訳にもなりはしない御託を並べた。
しゆんが声を抑えながら泣いているのを見て、
正直、ばぁうが来て怯えているのかと思った。
哀しくて、
でも、
明るい音が鳴り響く部屋で。
早朝だからなのか、窓が開いていて。
夏の青い風が、静かに頬を撫でる。
今度は俺が、悪者だ。
例えるなら、鬼ごっこの様に。
悪人と言うレッテルを貼られた人間が、必死に藻掻いて誰かを引きずり込む。
絶対に抜けられ無くて、
其内息も出来なくなって。
何時の間にか鬼の手の平で踊っているのだ。
...そんな考え方しか出来ない自分が憎い。
嫌いだ。
大嫌いだ。
要らない。
イラナイ。
憎悪に塗れた腕に手を伸ばして、
爪を立て、
血を流した。
傷を一瞥して。
段々と、此処に居る事が窮屈になって。
影を潜めて部屋から出た。
人を助けてた気になっていても、
結局は『助けたつもり』であって、誰も俺を求めていない。
騎士Aの型に嵌っているだけで良いんだ。
必要以上の干渉は邪魔でしか無い。
ゆきむら。がいなくなっても、配信外では涙1つ出なくて。
本音は、
皆が心配するから、俺だけでもちゃんとしないと。
皆の為にも、俺が明るく振る舞わないと。
そう思ってた。
でもそれは、自分のエゴで。
自棄になって、先程と同じ場所を爪で掻き毟る。
so「っ、はあッ、はあッ」
必要とされたい。
俺が1番になりたい。
so「はあッ、はあッ、はあッ、!!」
腕から心臓に手を動かして、
握り潰す程強い力を入れて、落ち着かせようとする。
ズルズルと壁に沿って腰を下ろす。
脳の靄を吐き出すように深呼吸をして、ゆっくりと目を閉じる。
v「...そま、?」
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凪 - ンンンン!結構前から認知はとてつもなく嬉しいです!!!次の作品も沢山コメントさせてもらいます!!! (2022年10月5日 16時) (レス) id: f0ceab6806 (このIDを非表示/違反報告)
紫騎。(プロフ) - 結構前から認知してますよ?👓✨僕の事気に入ってくれたみたいで嬉しいです💖こうして支えてくれて本当にありがとう💕僕も凪さんが大好きです❤(ӦvӦ。)次の作品も沢山コメントしてくださいね??✨ (2022年10月4日 8時) (レス) id: 79bd70445b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - 紫騎。さん» これからも応援します!認知のようなコメント!!!とっても嬉しいです!神作者さん!紫騎さん!作品も紫騎さんも大好きです!これからも頑張ってください! (2022年10月3日 22時) (レス) id: 4f2278291a (このIDを非表示/違反報告)
紫騎。(プロフ) - 凪さん» コメントありがとうございます💖凪さんには、もうめちゃくちゃお世話になってます😭本当に感謝してもしきれないよ(´;ω;`)💧重い話好き同士が見つかって嬉しい❤(ӦvӦ。)これからも応援よろしくお願いします💕🎉 (2022年10月2日 19時) (レス) id: 79bd70445b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - いつも作品拝見させてもらってます!私も重い話だいぶ好きなので読んでて楽しいです!移行おめでとうございます!これからも応援させてください! (2022年10月2日 19時) (レス) @page42 id: 4f2278291a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫騎。 | 作成日時:2022年5月17日 20時