💛#26 ページ27
souma.💛
so「あ〜あ、(笑)」
完全に酔い潰れたばぁうを前に、呆れ半分の声を漏らした。
顔を紅く染めて薄く笑っている。
m「僕...駄目駄目だなぁ、(苦笑)」
泣きそうな声で、まひとは呟いた。
so「だいじょーぶだいじょーぶ。ばぁうも酒入って怒ってたけどさ、最後は満更でもない顔してんじゃん。」
からからと笑い、まひとの頭を撫で回す。
m「うぁ...ん、えへへ...」
吃驚した顔をしたが、直ぐにほわ〜、と表情を崩して気持ち良さそうに目を瞑った。
満遍なく頭を撫でた後、違和感に気付く。
so「...んん?」
右の、少し手前の方にぼこっとした物があった。
m「あー...そまちゃ、其処ちょっと痛いの。」
so「おーごめんごめん。...そこどした?ぶつけたの?」
なんて。
他愛も無い感じに話を広げようとしてみたのに。
まひとの顔は段々青くなって行って、
目を伏せた。
m「あ、うん。ちょっと階段の曲がり角でぶつけちゃってさ...あはは、」
引き攣った笑顔の裏で、
「関わらないで。」
と言わんばかりの気配を感じた。
今、壁作ったな。
偶にある。
過去の馴染みと言うか、
環境がアレだったって言うか。
まあ、そんな事が原因で、
俺達メンバーにも入れないプライベートが存在する。
俺も、勿論他メンも、それ以上掘り下げない様にしてる。
m「なんか僕、またお腹痛くなって来ちゃったから...ソファー使うね。」
so「あ、おう...」
ばぁうの体の上に乗っている2枚重ねのタオルケットから、1枚を抜き取った。
そして、もそもそとソファーに上り横になった。
その工程の始終を見た後に、
浅い溜め息を吐いた。
まーた良い感じに撒かれちゃったな。
俺もまひとも、逃げずにちゃんと向き合った方が良い...のか、?
...否、そんな事しなくてもまひとから言ってくれるかもしれない。
何時か、俺に話してくれる日が来たら良いな。
謎のポエムを心の内側から吐露した。
嘲笑気味に笑った俺は時計に目をやる。
いつの間にか日を跨ぐ様な時刻になっていた。
...もうちょっとで今日も終わりかぁ。
哀しい様な、寂しい様な有痛性のある気分になった。
...気持ちを共有出来ない。
完全に俺が一方通行に話すだけ。
我慢しよう、我慢しよう。
ずっとそれだけを心に入れて来た。
例えるならば、
大して大きくも無いけど、入口が広く空いている瓶。
だけど、当然ながら底がある。
他の人の言葉を沢山入れることが出来るけど、消費することも出来ない。
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凪 - ンンンン!結構前から認知はとてつもなく嬉しいです!!!次の作品も沢山コメントさせてもらいます!!! (2022年10月5日 16時) (レス) id: f0ceab6806 (このIDを非表示/違反報告)
紫騎。(プロフ) - 結構前から認知してますよ?👓✨僕の事気に入ってくれたみたいで嬉しいです💖こうして支えてくれて本当にありがとう💕僕も凪さんが大好きです❤(ӦvӦ。)次の作品も沢山コメントしてくださいね??✨ (2022年10月4日 8時) (レス) id: 79bd70445b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - 紫騎。さん» これからも応援します!認知のようなコメント!!!とっても嬉しいです!神作者さん!紫騎さん!作品も紫騎さんも大好きです!これからも頑張ってください! (2022年10月3日 22時) (レス) id: 4f2278291a (このIDを非表示/違反報告)
紫騎。(プロフ) - 凪さん» コメントありがとうございます💖凪さんには、もうめちゃくちゃお世話になってます😭本当に感謝してもしきれないよ(´;ω;`)💧重い話好き同士が見つかって嬉しい❤(ӦvӦ。)これからも応援よろしくお願いします💕🎉 (2022年10月2日 19時) (レス) id: 79bd70445b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - いつも作品拝見させてもらってます!私も重い話だいぶ好きなので読んでて楽しいです!移行おめでとうございます!これからも応援させてください! (2022年10月2日 19時) (レス) @page42 id: 4f2278291a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫騎。 | 作成日時:2022年5月17日 20時