#17 ページ17
「ッあ、」
現実じみた悪夢から覚め、右も左も分からずに起き上がると頭に何かぶつかった。
si「〜〜〜、!」
しゆちゃが顎を押さえている様子を数秒見て、僕はしゆちゃに膝枕されていたのだと認知する。
道理で起き上がる時に床が安定しない訳だ。
「ごめ、なさ、」
so「あー、全然大丈夫。しゆんがこう言うのに慣れてないだけだから、(笑)」
僕に向けて微笑んできたそうまくんはすぐに険しい顔に変わった。
so「A...変な夢見た、?」
「何で...ですか?」
怖かった。
見透かされている事が。
so「え、だって普通に凄い汗かいてるし。...違かった?話したくなかったなら、ごめん。」
「や、あの、違くは無くて...今、話すか迷って、」
逆に僕が謝られて、戸惑い始めている時、後ろからしゆちゃ助け舟を出してくれた。
si「Aがこう言ってるんだから大丈夫でしょ。ね、A?」
思い切り首を上下させ、肯定している事を表す。
so「そっか。」
si「じゃあ俺はそろそろお暇させてもらおうかな。時間も時間だし。」
時計を見ると既に日を跨いでいた。
「すみません、わざわざこんな遅くに。」
so「全然(笑)また頼ってくれれば良いよ。あ、因みにしゆんも友だち追加しといたから。」
スマホを指さされ、見ると確かに『しゆん@俺しか勝たん』と言う名前と自撮りアイコンが1番上に掲載されていた。
玄関で靴を履き始めているしゆちゃの背中に向けて声を張った。
「しゆちゃ!ありがとう!」
si「ッ吃驚した〜。あ、ねぇそま教えたでしょ!?」
so「え、うん。」
si「教えんなって言ったじゃん!」
so「...天然注意な☆」
「...w」
sosi「あ!?」
争っていた2人が急に僕の方を見る。
「あ、だ、どうしたんですか?」
若干焦り気味で問う。
si「今!笑った!」
「...嘘。」
顔をペタペタと触り、確認する。
「ここ数年笑ってなかったから...無意識だった、かも、しれません。」
so「俺らまたA救っちゃった感じ?」
si「マジ?」
無言のガッツポーズをかまして、しゆちゃは靴を履き終わって立ち上がり、振り返る。
si「暇電でも急用でも俺はすぐ駆けつけるからな!家意外と近いし。」
so「家近くてもお前起きてねえだろ。配信何回遅刻したか分かんねえじゃねえか。」
si「え、そんな事あったっけ?...まあAは特別だし?」
so「定期で晒してやる。」
si「辞めて?」
「...じゃあ今日の朝に暇電します、!」
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花音(プロフ) - 初めまして!私も同じ気持ちです( TДT)ゆっくり休んで下さいね( ;∀;) (2022年5月17日 15時) (レス) @page26 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 私もです…(´;ω;`) 受け入れられる気がしないです… (2022年5月16日 20時) (レス) @page26 id: 32504c8e03 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - どタイプです。さいこうです。ありがとうございます😭 (2022年5月14日 10時) (レス) @page24 id: e34a02d390 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫騎。 | 作成日時:2022年4月16日 11時