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si「嫌、別に悪い意味じゃないから気にすんな。」
...上手くはぐらかされた。
「はぃ、」
気分が下がっていく事を感じながら口を開く。
si「...じゃあ、時間も時間だしAもまだ成長期だから睡眠取らないとだからな、(笑)切るよ。」
言い訳の言葉にしか聞こえない。
気まずくなったから切ろうとしたに違いない。
「有難う御座いました、態々。」
si「良いの良いの〜、」
「...。」
通話を終了した瞬間に口をキュッと引き結ぶ。
推す資格なんて無いのかもしれない。
沢山のリスナーさんに埋もれていた時はそんな事考えたことも無かった。
1人目立ってからは、自分にとってマイナスになる事が多くなった気がする。
他の人と出会って居たらどちらの立場でもプラスになって、
...
人間の理想は高いなと言う事を今更ながら思い返す。
通話終了4:05
その文字を見つめ、しゆちゃのアイコンをタップする。
まだ関係を持ってから1日も経っていない、けど
この様なテンションで関係を持ち続けられるなら、こちらから切る。
目が回る。
それ位迷った。
でも、これで良い。
ブロックと言う選択肢に指を置く。
躊躇っても、この思いを引きずる事に変わりは無い。
意味も無く立ち上がって、指に力を入れた。
短い時間。
瞬きをしてスマホを見ると、
ブロックしました
の8文字が浮かび上がってきた。
これを機に僕の印象は変わるだろう。
我儘、自分勝手など。
沸点を超えさせて削除されるかもしれない。
ブロックした後に考える事は沢山あって、眠れない長い夜を過ごした。
テーブルに顔を伏せて、ずっと自分の腕とテーブルの木目を見ていた。
ふと横から光が入ってきて、顔を上げる。
綺麗すぎて憎みたくなるような朝日が、僕を照らす。
数時間前自分がした事を忘れさせる為に必死に光っている様に見えた。
スマホをミュートにしていて、その上充電するのを忘れていて、久し振りに静かな時間を過ごした。
充電コードの在るTVの前まで移動して、繋ぐ。
食欲は無くて、寧ろ吐きそうな程腹は満たされていた。
まだ電源の付かない画面をぼーっと見つめていると、自分の顔が醜い事に気付かされた。
目の下には隈、髪は艶を失っていた。
まるで恋人と別れた翌日みたいだ。
フッと付いた明かりを合図に頭は急回転する。
通知は過去最高を更新しているレベル。
全部、そうまくんからだった。
内容は似通っていて、既読を付けることに酷く抵抗感を覚えた。
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花音(プロフ) - 初めまして!私も同じ気持ちです( ＴДＴ)ゆっくり休んで下さいね( ；∀；) (2022年5月17日 15時) (
レス) @page26 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 私もです…(´；ω；｀) 受け入れられる気がしないです… (2022年5月16日 20時) (レス) @page26 id: 32504c8e03 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - どタイプです。さいこうです。ありがとうございます😭 (2022年5月14日 10時) (レス) @page24 id: e34a02d390 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫騎。 | 作成日時：2022年4月16日 11時
