あの時の。 ページ15
ほぼ強制的にブースに連れて行かれる唯我。
周りの目なんてAにはどうでもよかった。ちなみに国近はこの時ブースにいた当真に用があってきていたらしい。
「はい、十本勝負ね」
「……」
そのころの当真と国近
「Aと唯我!?意外な組み合わせだな」
「あー……。Aあれ絶対怒ってる……」
＊
「あんた、ガンナーだからアタシもガンナーで相手してあげるよ。正直、スコーピオンでぶった斬ってやりたいんだけどね」
「この僕に勝てるとでも?」
＊
「おっ!Aガンナーか!あいつイライラするとスコーピオン使うのに今日は使わねーんだな」
「ていうか唯我はAのことよく知らないからいろいろ思い違いがあると思うんだよね」
「たとえば?」
「学年とか」
「ああ……」
「しかも唯我ってあんまり他人がどれくらい強いかとか把握してないから……」
＊
ちょうど一本目が始まる。
Aはすばやく動きながら唯我に正確に命中させていく。
腕と足を狙っているようだ。
一方、唯我の方は命中しない。Aがうまくよけ、あたりそうになってもうまくシールドで防いでいる。
唯我の腕に弾が命中し続けてしばらく、唯我の腕が切断される。
Aはすぐさまグラスホッパーを使って唯我の方へと突っ込んでいった。
＊
「おいおい。あいつグラスホッパーなんか使って何する気だ?」
「どうしよう。嫌な予感しかしない」
＊
唯我は撃つにも撃てないためどうしようもない。
普通に動きの速い人間がグラスホッパーを使ったのだから逃げるまでの反応も間に合わなかった。
呆けかけていた唯我の口にAは銃口を突っ込んだ。
「さよーならー」
その時の黒い笑顔を唯我が忘れることは一生ないであろう。
＿ベイルアウト
＊
(えげつねえええ!!!)
その場で観戦していたC級隊員までもが顔を青くした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ワールドトリガー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
陽由(プロフ) - イザナミ姫さん» ありがとうございます!双葉ちゃんの可愛さ伝わってたみたいで良かったです!これからもがんばります! (2015年8月27日 22時) (
レス) id: 912615e0b2 (このIDを非表示/違反報告)
イザナミ姫 - 面白い！！双葉ちゃん可愛いですねえ！！更新待ってます！！ (2015年8月24日 18時) (レス) id: 87ed36dc48 (このIDを非表示/違反報告)
陽由(プロフ) - 招き猫の子孫さん» ありがとうございます！これらもがんばります！ (2015年8月13日 12時) (レス) id: 912615e0b2 (このIDを非表示/違反報告)
招き猫の子孫(プロフ) - 夢主ちゃんがすっごく可愛いです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2015年8月13日 6時) (レス) id: a614ea2c00 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：陽由 | 作成日時：2015年8月13日 2時
