ヒロP、ヨシP、妹ちゃん ページ24
「おはようございます、安元さん、細谷さん。あちらのテーブルにコーヒーをご用意してありますので、今しばらくお待ちください」
「あ、おはよう。今日はAくんもいるんだね、それは収録が捗りそうだ」
「あはは、ありがとうございます。」
「おはようございます、今日はよろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくお願いします。何かありましたらお声掛けくださいね」
第一印象は、小さい男の子。だけど話す声は低くて、表情や立ち振舞、話し方なども落ち着いていて、彼がもう既に成人していることを理解した。
申し訳ないことを思ったな、と反省しつつ、Aさん、というらしいスタッフさんが誘導してくれたテーブルに向かって歩く。
「おっ、すげー、コーヒー淹れたてだ。彼も相変わらずだなあ」
「えっ、俺達が来るタイミング分かってたってことですか？！」
「そういうこと。彼は色々とやり手だからね、仲良くなって損はないと思うよ」
ひぇー。安元さんって元々人の悪口言わない人だけど、自分から進んで褒めるってよっぽどだなあ。それは仲良くなりたい。
湯気を立てるコーヒーに感動しながら、安元さんとテーブルに着く。小さい瓶がふたつ並んでいて、その中には蜂蜜とミルクが入っていた。おお、オシャレだ。
安元さんが迷いなく蜂蜜を入れていて少し驚く。甘いのを飲まないわけじゃないけど、安元さん微糖とか無糖の方が多いのに。
「……どうしたそんなこっちを凝視してw」
「えや、すいません…安元さんって、コーヒーに蜂蜜とか入れたりするんだ、って。ちょっとびっくりしてました」
「Aくんが用意してくれたものだからね。堪能しないと損するよ？」
ほら、と安元さんから蜂蜜の小瓶を差し出され、俺は思わずそれを受け取る。うーむ…安元さんが全幅の信頼をおいている。何者なんだAさん…。
勧められるままコーヒーの中に蜂蜜を足し、添えられていたスプーンでそれをくるくると掻き回す。ふわ、と良い匂いがして、なんだか喫茶店に来てるみたいだ、と思った。
「………んっ、おいっしい…！！」
「だろー。っつって俺が自慢するのもなんか違うけどさ。Aくんのコーヒーは美味いんだ。イマイチだと思ったことなんか一度もない」
「うわー…なんだこれ、ハマりそう…偶にコーヒーショップで蜂蜜入れたりしますけど、これは…やばいですね…！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1415人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀(プロフ) - 初めまして声優兼歌手の宮野真守さんと蒼井翔太君が大好きです最高ですコロナと熱中症にも気をつけましょう (2022年8月16日 20時) (
レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
フェチ(プロフ) - あんぱんまんかれーさん» コメントありがとうございます！私も妹ちゃん書いてて楽しいですw これからも楽しく更新します！ (2020年5月28日 15時) (レス) id: bd1474991a (このIDを非表示/違反報告)
あんぱんまんかれー - 作品楽しんで読んでます!!妹ちゃんのキャラが好きです笑笑 更新楽しみにしてます!! (2020年5月28日 8時) (レス) id: c3b3d44295 (このIDを非表示/違反報告)
フェチ(プロフ) - むにむにさん» コメントありがとうございます！ぼちぼち更新していきます！ (2020年5月27日 19時) (レス) id: a01ec55f1a (このIDを非表示/違反報告)
フェチ(プロフ) - むいさん» ご報告ありがとうございます、修正させていただきました。以後気をつけます。 (2020年5月27日 19時) (レス) id: a01ec55f1a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
